【独自】発がん性疑惑農薬、「西友」ハチミツも基準値超え サクラ印だけではなかった

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「サクラ印」に続き他社の製品からも

 「週刊新潮」は10月14日号で、国内トップシェアを誇る「サクラ印ハチミツ」に、基準値を超える除草剤成分「グリホサート」が混入していたと報じた。同製品を展開する加藤美峰園本舗は知っていながら隠蔽していたのである。しかし、問題はこれに限った話ではなかった。週刊新潮が独自に調査を行ったところ、大手スーパー「西友」が輸入販売するブランドの商品も基準値を超えていることが発覚したのだ。

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「グリホサート」とは、世界中で広く使用されている除草剤の主成分だ。2015年には国際がん研究機関(IARC)が「ヒトに対しておそらく発がん性がある」とし、危険度を示す5段階評価で2番目に高い「グループ2A」に分類。そうしたことから世界中で規制強化の動きが広がっている要注意成分である。

 週刊新潮の独自調査では、最大で基準値の5倍の(0.05ppm)グリホサートが加藤美蜂園本舗製のハチミツから検出された。報道後、同社は製品の一部の自主回収を表明した文書で、基準値を緩和する動きがあることにも触れ、基準値超えの製品を摂取しても一生涯で身体に害が出るわけではないとする厚生省の資料の記述を引用した。問題の深刻さを受け止めているとは言い難いのだ。

他社のハチミツを独自調査したところ……

 さらに今回、「サクラ印」以外の3社のハチミツ4品を独自に調査。10月4日に東京都内で購入した商品のうち、大手スーパー「西友」が輸入販売するブランドのハチミツ「西友 Great Value Clover Honey(GVベアハニー)」からも、基準値である0.01ppmの4倍にあたる0.04ppmのグリホサートが検出された。

 10月14日発売の週刊新潮では、要注意の原産国名などと併せて詳報する。

週刊新潮 2021年10月21日号掲載

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