「あんたたち、私より前に出たらダメよ」ソ連兵の性暴力の「盾」になった、遊郭出身の若い女性 #戦争の記憶
今から80年前の1945年8月、朝鮮半島。ソ連軍の侵攻を知った数万人もの一般邦人が西へ南へ向けて自力で避難を開始したものの、彼らを待ち受けていたのは深刻な食料不足や疫病のまん延、国際法を無視したソ連兵による略奪や暴行だった。
越境は固く禁じられていたため、38度線の突破は決死の道程だった。「いよいよ困ったときは、女ででも買収せねばいかん」。避難民団は、ソ連兵などによる性的暴行から逃れるため、「身代わり」の女性を準備した事例が少なくなかったという……。...