来年の朝ドラ「舞いあがれ!」のヒロインを予測 有力候補は2人、そして大穴は?
で、候補は…
この3つのポイントを考察したうえで、有力候補を予想しよう。まず浮上するのがフラーム所属の松本穂香だ。有村架純と戸田恵梨香という朝ドラヒロインがおり、事務所的には3人目の期待がかかる。年齢は今年24歳と、前述の「23歳ライン」を少しオーバーするものの、NHKドラマにはすでに5本の出演実績がある。そのうちの1本が朝ドラの「ひよっこ」(17年上半期作)で、演じたのはヒロインが勤務する工場の同僚だった。
また19年には単発ドラマながら「夢食堂の料理人~1964東京オリンピック選手村物語~」でヒロインに抜擢されている。64年の東京オリンピック選手村を舞台に、東京五輪を陰で支えた若者たちにスポットを当てた作品で、選手村内理髪室の理髪師・島田恵子を好演し、物語を支える重要な役割を担った点は大きい。
2人目は小西はるだ。葵わかな、永野芽郁と、2作連続で朝ドラヒロインを送り出したスターダスト所属である。年齢は今年の10月で21歳。NHKのドラマ出演実績は2本あり、1本は大河ドラマの「いだてん~東京オリムピック噺~」で、もう1本が前作の朝ドラ「おちょやん」(00年下半期作)だ。後者で演じた朝日奈灯子はヒロインの夫と不倫関係になり、子供まで身ごもってしまい、挙げ句、結婚してしまう役だった。当然、SNS上をかなりざわつかせる結果となり、ある意味、ヒロインの“敵役”として強烈なインパクトを残した点は見逃せない。
そしてこの2人にはある共通点がある。ともに大阪府堺市の出身なのだ。「舞いあがれ!」のヒロインが大阪府東大阪市で生まれ育ったという設定なので、2人にとってのアドバンテージと言えるだろう。
最後に“大穴”の名を挙げたい――藤野涼子である。神奈川県出身の21歳で、中学に在学していた14歳のときに映画「ソロモンの偽証」のオーディションに参加。約1万人の中から主人公の藤野涼子役に抜擢された実力者だ(この映画の役名をそのまま芸名にしている)。
所属事務所はケイファクトリー。朝ドラヒロインの輩出実績はない。なのになぜ候補にあげるかというと、NHKドラマの出演経験がとにかく豊富なのである。朝ドラ「ひよっこ」でのヒロインの同僚を筆頭に、これまで計8本の作品に出演。うちの1本は現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け」で、主人公・渋沢栄一(吉沢亮)の妹を演じた点は大きなポイントだ。ゆえに、朝ドラヒロインに急浮上してくる可能性は捨てきれないのである。
「舞いあがれ!」のヒロインでなくても、この3人はいずれ朝ドラのヒロインに起用される可能性がかなり高いのではないだろうか。
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