【韓国】「岸田氏の顔をした安倍政権」「安倍の影から脱しない日本」「高市(いわゆる極右)が政調会長」などと警戒を強めて

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「高市はいつか首相になるんだな」

 そんな中で目を引いたのが、高市氏への反感や警戒感を示した意見だ。

「高市はいつか首相になるんだな」「女性候補者のうち1人は反韓だったから岸田が首相でよかった」「高市(いわゆる極右)が政調会長 …私たちもだが、中国も危ない」等々。高市氏は今回、韓国でも存在感を増したといえなくもない。

 その一方で岸田氏自身への言及はウェブなどでは少なく、「民主主義の危機を感じて我が身を省みず立候補した」と議員総会で挨拶したことをとらえ、「笑える。あんな国のどこが民主主義なんだ」とあざけるようなコメントがあるくらいだ。

 先に触れたように“岸田の顔をした安倍政権”という表現もあるほどだから、岸田氏に対しては安倍氏の傀儡(かいらい)で「短命」と見るムキも少なくない。

 指摘の中には、「高市を厚遇しないわけにはいかないが、重要閣僚に就任させれば岸田丸が転覆したときに連座せざるを得ない。政調会長ならその点はうまく回避できる。この絶妙な人事はどうせ安倍の差し金だろう」などといったものも見られた。

 とにかく安倍氏のことが気になって仕方がないのに加えて、高市氏という仮想敵も登場したという状況ということだろうか。

羽田真代(はだ・まよ)
同志社大学卒業後、日本企業にて4年間勤務。2014年に単身韓国・ソウルに渡り、日本と韓国の情勢について研究。韓国企業で勤務する傍ら、執筆活動を行っている。

デイリー新潮取材班編集

2021年10月5日掲載

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