嵐「櫻井・相葉」入籍 ジャニーズタレントが結婚を機に仕事の幅を広げてこられた理由とは?

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既婚者の割合が増えた

 9月28日、嵐の櫻井翔(39)と相葉雅紀(38)が同時に結婚を発表。グループの活動休止中に2人同時の発表というあたり、異例の発表だったと言えるだろう。この結婚は彼らにどんな影響を与えるか。『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)の著者・霜田明寛氏が歴史を振り返りながら「ジャニーズの結婚」について考察する。(文中一部敬称略)。

 櫻井翔と相葉雅紀が同時に結婚を発表したことで、嵐は5名中3名が既婚者ということになる。

 先輩グループは……と言えば、TOKIOは3名中2名、V6は6名中4名が既婚者だ。3組とも1990年代にデビューし、メンバーも歳を重ねているとはいえ、グループの半数以上が既婚者とは、隔世の感がある。

 SMAP、TOKIO、KinKi Kids、V6、嵐。90年代後半、現役でグループ活動をしているジャニーズタレントに既婚者はゼロだったのだ(継続したCDリリースのない時期があった少年隊を除く)。

 そこで本稿では結婚を経たジャニーズタレントの変化に着目し、櫻井・相葉の今後を考える一助としたい。

 実は結婚後のジャニーズタレントを見ると、結婚を経たことで、よりタレントとしての仕事の幅が広がるのが多数派である。とはいえ、彼らは基本的に、家族がいることや既婚者であることを強く打ち出したりはしない。どちらかと言うと、発表時以外は触れないことのほうが多いのだ。それでも結婚は彼らにとってプラスに働いている。これはどういうことだろうか。

仕事の幅を広げた筆頭は?

 結婚を経て仕事の幅が広がったジャニーズタレントとして筆頭にあげられるのはV6の井ノ原快彦だろう。

 2007年、井ノ原は結婚を発表する。これはジャニーズタレントとしては木村拓哉以来、7年ぶりのことだった。またこの際には、ジャニーズタレントとして、唯一、結婚相手とともに記者会見をおこなっている。2010年からは、NHK朝の情報番組「あさイチ」に出演。8年間、NHKの朝の顔を務めた。視聴者の抱く信頼感の根底には、既婚者であるという前提から来る、よき夫でありよき父のイメージがあったと考えられる。

 昨年には、息子のために3年間弁当を作り続けるという“いいお父さん”役の主演映画「461個のおべんとう」が公開。アリナミンにかんぽ生命、SUBARUなど、若年層女性ターゲットではなく、老若男女を対象とする大企業のCMも多い。

 そして、井ノ原の「あさイチ」以降、情報番組のMCを務めるジャニーズタレントは増加していった。国分太一(ビビット)、東山紀之(サンデーLIVE!!)、城島茂(週刊ニュースリーダー)、風間俊介(ZIP!)、長野博(よじごじDays)……皆既婚者で、TOKIOの2人を除いては、結婚後に始まった仕事でもある。

 もともと雰囲気・技術ともに安心感のある面々ではあるが、そこにさらに実際に家庭を持っているという事実が、起用の理由のひとつになったことは想像に難くない。

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