理論物理学者・橋本幸士の「一生の相棒」とは 10年ほど使い続けた一本のシャーペンの思い出

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「理論物理は紙とペンの世界」

『物理学者のすごい思考法』などの著書があり、京都大学大学院理学研究科の教授でもある、橋本幸士さん。物理学者が「わたしの相棒」の定義を考えるとき、それにあてはまるのは……。

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 僕のこれまでの人生で、体にもっとも長い時間接触していた同一のものを相棒と定義することにすると、僕の相棒はペンである。

 いや、その定義での相棒はパンツなのではないか? 靴なのではないか?といった反論が出よう。違う。パンツは穿き替えるし、靴は1年ほどでダメになってしまう。...

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