エビデンスを“誤用”する大人はダメ 若者が身につけるべき世界に通じる唯一の習慣

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「科学的」な態度とは

「理系の学生が、社会で活躍できるフィールドは確実に広がっている」――。

 そう語るのは、『「科学的」は武器になる 世界を生き抜くための思考法』(新潮社)の著者で東京大学名誉教授の早野龍五さん(物理学)だ。その理由は、2000年代に入り、ビジネスの世界でも「エビデンス(証拠)に基づいた決定」や「データサイエンスを使った分析」が広がってきたからだ。

 特に「エビデンス」という言葉は、ちょっとした流行語のようになった。だが、そこには、ひとつの落とし穴がある。...

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