「マスク寄付」「PCR検査キット」でぼろ儲けの「東亜産業」 会社トップはインチキ中国残留孤児2世

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コロナ特需

 アルコール入りハンドジェルなど衛生用品の販売で急成長を遂げた「東亜産業」は、マスク不足の折に名古屋や東京、福岡などで「マスク寄付活動」を展開。一昨年は57億円だった売上高が昨年は300億円に急増した。この、コロナ特需で大儲けした会社のトップである渡邊龍志社長には、思いもよらぬ経歴があった。

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 東亜産業の看板商品はネットで販売している「PCR検査キット」。検査費用は3000円で、販売実績は200万件を超えたとか。今年に入ると、「簡単!」「手軽!」「早い!」「安い!」を売り文句に、「PCR検査センター」を全国各地で続々とオープンさせている。

 とはいえ東亜産業の場合、医療機関と無提携のため、たとえ陽性が疑われても保健所に届け出る義務はない。つまり、正確な陽性者の人数を行政が把握できない可能性が生じるのだ。厚労省は格安の民間検査会社に医療機関との提携を要請しているが、東亜産業は未だ無提携のままである。

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