娘のデビューで山田優が犯した戦略ミス 同じ「ステージママ」の工藤静香との違いとは

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2世ほど問われる「顔ガチャ」の厳しさ 顔出しNGにこだわった山田優の戦略ミス

 有名タレントの2世がデビュー。そこにつきまとうのは、「かわいいか、かわいくないか」という身もふたもない判断である。両親ともに有名人の場合、どちらに似ているか、という話題も多いが、どちらにせよ見た目に対する評価がまず先に来てしまう。特に女性の場合はなおさらだ。親が美形であればあるほど、期待値が高くなる。「あの親から生まれたわりに可愛くない」と一笑に付されることだってある。その辛さや理不尽さは、一般人の想像をはるかに超えるものだろう。

 工藤さんは、それをよくわかっていたと思うのである。世の中は「親ガチャ」より「顔ガチャ」であることを。そして有名な2世ほど、その批判を甘んじて受けなければならないことを。夫の木村拓哉さんと明石家さんまさんは親交が深いが、さんまさんの長女のIMALUさんもデビュー当時に、散々容姿のことを叩かれたと記憶している。少し前は2歳でランウェイデビューした木下優樹菜さんの娘さんにも、心ないコメントが飛んでいた。アンチの多い親の場合は、とばっちりで2世たちにも冷たい目が向けられがちだが、そうはいっても容姿を罵倒される経験は心に深い傷を負う。幼い時ならば尚更だ。

 幸いにもKoki,さんは、どこからどう見てもすらっとした美少女に育った。だから静香ママも満を持して送り出せたというところだろう。でも機が熟すまで、彼女の容姿を匂わせるような発言は控えていた。今ではインスタでも次女推しが目立ち、長女がちょっと不憫に思うことすらあるほどだけれど。

 一方の山田さんは、中途半端なお披露目によって、長女のルックスへの好奇心を必要以上にかきたててしまったのではないだろうか。そもそも顔のことをあれやこれや言う風潮が悪いが、隠されれば隠されるほど人は見たくなるのも事実。娘のプライバシーにこだわった山田さんは、そのさじ加減を今回間違えてしまったのかもしれない。

 実際にネット上では、娘さんの輪郭や歯並び、髪の色などを批判するコメントが目についた。でも成長するにつれて、子どもの顔立ちは変わっていくものである。そして周囲には、プロデュース力に長けた親族がたくさんいる。山田さんの母親はミス沖縄の経歴を持ち、夫の小栗旬さんの父は舞台監督で兄は演出家。心ない批判には負けず、まさに芸能界向きの「親ガチャ」の真骨頂として、リベンジを果たしてほしいものである。

冨士海ネコ

2021年9月29日掲載

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