「ハコヅメ」高視聴率を支えた日テレの「with YouTube戦略」って何?

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10位までを「ハコヅメ」独占

 戦略はズバリ的中した。現在、「日テレドラマ公式チャンネル」の動画を視聴回数順で並べると以下の通り(再生回数は9月20日現在)。

1位:574万回 ハコヅメ【第1話】絶対に笑ってはいけない“通常点検”
2位:383万回 ハコヅメ【第3話】絶対に笑ってはいけない“警察術科訓練”
3位:316万回 ハコヅメ【第4話】真夏の刑事課への対処法は“ヘリウムボイス”
4位:200万回 ハコヅメ【第5話】地獄の“合コン”開幕!!
5位:142万回 ハコヅメ【特別編】トクベツなゴリラをハコヅメ!
6位:128万回 ハコヅメ【第1話】警察官の禁断の女子会
7位:128万回 ハコヅメ【第6話】心優しくなれる?“メンタルヘルス”研修
8位:119万回 ハコヅメ【第5話】ドッキドキ♥救命講習!!
9位:118万回 ハコヅメ【第6話】恐怖の“チェーンソー男”捕獲!
10位:108万回 ハコヅメ【第4話】“おっさん”だらけで寝られない!?男性警察官の仮眠室

 1位から10位まで全て「ハコヅメ」。1位の視聴回数574万回もスゴいが、いずれも100万回を超えているのだ。

「放送中断前の第1話から第4話が10位内に半分ありますから、放送再開後の視聴率に貢献したと考えていいでしょう。60分というドラマに興味を持ってもらうために気軽に視聴できる5分前後の動画を制作し、若者を中心にSNSやネットで話題にしてもらいました」

テレ東は全編配信

 テレビ東京の「テレビ東京公式 ドラマチャンネル」では、30分や60分のドラマ全編をノーカットで配信しているものもあるようだ。

「全てをYouTubeで配信してしまっては、地上波に誘導することはできません。『ハコヅメ』はありがたいことに、ドラマが最終回を迎えた今も、再生され続けているようです」

 最終回後に視聴されても意味がないのでは?

「ご覧になりたいと思った方は、有料チャンネルですがHuluで見ていただければ……。民放テレビは広告をインターネットに奪われ、生き残る策を探していました。日テレは、withコロナならぬ“with YouTube”という共存の道を選択したということでしょう」

デイリー新潮取材班

2021年9月26日掲載

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