就活女子大生、乳児殺害遺棄に懲役5年 法廷で明かされた“ジャニーズオタク”と“性の悩み”

国内 社会 2021年9月25日掲載

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 被告は取り乱すこともなく、冷静な表情で判決を聞いていたという。2019年11月、出産したばかりの乳児の首を絞めて公園に埋めたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた北井小由里被告(24)に、東京地裁は24日、懲役5年の実刑判決を言い渡した。風俗店でアルバイトをしていたという北井被告の奔放な大学生活にも注目が集まった今回の裁判員裁判。鼻の整形費用に数十万もの大金をつぎ込み、ジャニーズの追っかけに夢中になっていたという被告の“素顔”とは――。

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1年に及んだ防犯カメラのリレー捜査

 事件は2019年11月3日に起きた。北井被告は実家のある神戸から、就職面接を受けるため東京へ向かう機内で産気づいた。羽田空港に到着すると、多目的トイレに駆け込み、女児を出産。その場で赤ちゃんの口にトイレットペーパーを詰めるなどして殺害した。出産してから殺害するまで、わずか43分間の出来事だった。

 その後、紙袋に入れた遺体を東京・港区の「イタリア公園」まで運び、土の中に埋めて遺棄。4日後の7日午前、公園で遊んでいた保育園児が土の中から遺体の一部が出ているのを見つけ、事件が発覚した。

「捜査一課は近くのタワーマンションなども含めて、犯行時間帯に公園を出入りしていた3万人をチェックするなど大掛かりな捜査を展開しました。その中に、紙袋を持って公園内に何度も出入りする北井被告の姿が映っていた。防犯カメラのリレー捜査で北井容疑者の足取りを追い、身元を特定して逮捕したのは事件発覚から約1年後のことです」(警視庁担当記者)

殺害後にアップルパイ

 法廷では、犯行時の詳細な行動が再現された。北井被告は、トイレットペーパー「3巻分」をちぎって3回、赤ちゃんの口に突っ込み、さらに首を絞めて殺害。遺体を持ったまま空港内のカフェに入り、アップルパイとチョコレートスムージーを頼み、写真まで撮っていた。その後、予約していたホテルにチェックイン。スマートフォンで検索して見つけたイタリア公園に向かっていた。

「パニックになって頭が真っ白になった」。被告人質問で犯行動機についてこう答えた北井被告。彼女がもっとも気にかけていたのは、翌日に控えていた航空関連会社の面接試験だった。

「一人では子供を育てていく経済的な余裕がない。就職活動の邪魔になると思った」

 だが、北井被告が風俗で得た高額な報酬で奔放に暮らしていたことも法廷で明らかにされた。裁判を傍聴し続けてきた記者が語る。

「彼女が通っていたのは地元の芦屋大学です。大学進学後まもなく風俗の仕事を始め、稼ぎは月に10万円から30万円くらい。友達と一緒にジャニーズの追っかけをしたり、約54万円かかった鼻を小さくする整形手術などに使っていた。事件後に約15万円の二重まぶたの整形手術を受けた領収書も検察側から証拠として出されましたが、なぜかこの手術については否定。風俗の仕事は、出産3カ月前の19年8月に辞めています」

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