「あいつ今何してる?」「ハナタカ優越感」が終了 テレ朝19時台で進むお笑い世代交代

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今後は特番で

「彼らがレギュラー番組を持ち始めた十数年前、テレビ局は制作費も潤沢にあった。しかし、景気の低迷に加え今はコロナ禍で、テレビ局の収益は激減しています。今年度からはどの局も、制作費の削減という基本方針で進めています。そんな中、テレ朝はギャラが高すぎる人気芸人をリストラし始めたということなんです」

 とはいえ、日曜19時台にはネプチューンの「ナニコレ珍百景」が残っている。

「さすがに、いきなり2つの番組をなくすことは難しい。それに『ナニコレ』は、一度はなくなったものの特番で生き残り、18年にレギュラー復活した人気番組です。ちなみに『あいつ今何してる?』も『ハナタカ』も、“今後は単発特番として放送する予定”と発表されています」

「ナニコレ」のように復活する可能性もあるということか。

「『ナニコレ』はもともと視聴者参加型でしたから、根強いファンがいました。しかし、単発特番で生き残るのは、かなり難しいのです。なぜなら、初回の単発特番で視聴率が取れなければ、第2弾の特番すら編成されないからです」

 ならば、なぜ“今後は特番で”などと発表したのだろうか。

第2世代が健在なわけ

「ベテラン芸人のゴールデンタイムのレギュラー番組が終了するとなれば、所属事務所は黙っていません。『なぜ終了しなければならないのか!』と文句も出て来るものですが、『単発で放送する』と発表すれば、事務所もタレントも一応納得するわけです。単発で1~2回放送した後に、『視聴率が悪いので……』と言えば、仕方がないということになります。『レギュラーは終了しても単発で』は、テレビ局の常套句と言っていいでしょう」

 ベテラン切りとはいうものの、くりぃむしちゅーは10月からテレ朝で新番組「くりぃむナンタラ」を持つことも発表されている。

「『くりぃむナンタラ』は日曜22時ですからね、19時台とはギャラの相場が違いますし、しかも30分番組です。『ハナタカ』よりもコスパよく使うことができるのです」

 タモリ(76)、ビートたけし(74)、明石家さんま(66)、いわゆるBIG3は今も健在なのはなぜなのか。

「第2世代と呼ばれる彼らは、芸人同士の淘汰を勝ち抜いて生き残ってきた超一流なのです。対して、ネプチューンやくりぃむしちゅーは、まだ同年代のライバルが多く、50歳という年齢は若手からの突き上げもあって、ちょうど戦力外通告される世代なのです。ここを乗り越えられれば、超一流になれる可能性もありますけどね」

デイリー新潮取材班

2021年9月24日掲載

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