世耕弘成氏が「二階家が世襲なら衆院選に出馬」と宣言 “宣戦布告”で地元・和歌山は大騒ぎに

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二階さんが息子に選挙区を譲るなら話は別

 もっとも、自民党には“公認は現職優先”の原則がある。いくら二階氏の幹事長退任が濃厚とはいえ、二階氏が現役を続ける限り、世耕氏の衆院鞍替え計画は“反党行為”となる。

 この点、別の関係者は、

「世耕氏もそのことは重々承知。それゆえ周囲には“義理もあるから二階さんに挑むつもりはない”とはっきり言ってきた。ただ、近頃は“二階さんが息子に選挙区を譲るというなら話は別。たとえ無所属になっても衆院選に出馬する”と。一足先に参院議員を辞職し、衆院鞍替え出馬を決めた林芳正氏にライバル心もあり、遅れをとるまいと腹を括ったのでしょう」

 あくまで二階家の出方を待つ構えという世耕氏。だが、

「すでに3区内に新たな選挙事務所が開設されたともいわれ、東京の秘書が地元入りするのも度々目撃されている。二階氏が衆院選直前に引退を表明し、三男を後継者に据えるという力業に出るのを警戒しているんです」(同)

 二階家世襲は風前の灯か。

週刊新潮 2021年9月23日号掲載

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