あばれる君、4年前の嫌われ方が嘘のよう 今やバラエティに欠かせない存在になったワケ

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“イジられ芸人”でブレイク

 大学やスクールを卒業すると、そのままワタナベエンターテインメントに所属した。そしてプロ芸人として活動を行っていく。

「初期は『熱血ひとり芝居』という、暑苦しい男が空回りするネタをやっていました。2015年にR-1グランプリで決勝に残ったことで注目されるようになり、徐々にテレビ出演が増えていきます。芸名とスキンヘッドは、なかなかのインパクトです。これにテンパり気味のキャラクターと、スタジオで空回りする芸風が評価されるようになりました。『桑田真澄に似ている』などと揶揄される、いわゆる“イジられ芸人”として存在感を高めていったのです」(同・関係者)

「好事魔多し」と言うが、あばれる君にも“落とし穴”が待ち構えていた。2017年、「日経エンタテインメント!」の「一番嫌いなお笑い芸人」が発表され、何と3位に選ばれてしまったのだ。ちなみに1位は石橋貴明(59)、2位は江頭2:50(56)だった。

「主な理由は『ネタがつまらない』、『キャラクターが嫌い』というものでした。あばれる君に投票した人の心理を推測すると、『何の芸もないのに、あんなにテレビに出ているのが不思議』というものだったでしょう」(同・関係者)

人気の理由は教員免許!?

 人気が上向きだったが故に、“アンチ”の票が集中してしまったようなのだ。

 先に紹介した通り、あばれる君は2016年4月から「おはスタ」の木曜レギュラーに抜擢された。ここからたちまち、子供たちの人気を得ていく。

「あばれる君は中高の社会科教師の教員免許を持っています。これが子供の人気を獲得した理由の1つでしょう。学校の『面白い先生』を彷彿とさせる場面が少なくないのです。あばれる君は『一生懸命に頑張る』姿を見せることで子供たちを笑わせます。イジられて空回りしたり、体を張る時にガッツを見せるところも、『人気者の先生』、『クセの強い名物先生』というイメージに近いのです」(同・関係者)

 そうした芸風は親にとっても、子供と一緒に安心してテレビを見られる芸人ということになる。あばれる君がトークで他の芸人を揶揄したり、傷つけたりして笑いを取るようなことはない。

 子供向け番組で、テレビ業界に橋頭堡(きょうとうほ)を確保したあばれる君に、更に追い風が吹く。バラエティ番組「アイ・アム・冒険少年」(TBS系列・月・19:00)で注目を集めたのだ。

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