「行列のできる法律相談所」から“法律”がなくなる……不可解なリニューアルの真実

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内部でスキャンダル続き

「日曜21時という枠はテレビ局にとっての“顔”です。提供スポンサーのCM価格も、1週間で一番高く設定されています。レギュラー化当初、番組タイトルは『絶対に訴えてやる!行列のできる法律相談所』だったんです。ところが、提供スポンサーが訴訟を抱えており、タイトルを変えないとスポンサーを降りる、という問題が発生しました。営業担当者は大スポンサーに降りられては大変ですから、番組プロデューサーを説得し、現在の『行列のできる法律相談所』となったのです」

 それでも、完全に消えたわけではなかった。

「新聞のラテ欄からは“絶対に訴えてやる!”の文字は外れました。しかし、番組関係者はあくまで“法律”をテーマにしたバラエティ番組であることを打ち出したいため、MCの背景に設置した大型モニターには“絶対に訴えてやる!”という画像を残しました。それがなくなったのは2018年7月です」

 最近まで残っていたというのだ。そこから「行列のできる法律相談所」は、“法律”の文字が移動して小さくなり、今度はそれもなくなるというわけだ。

「その間も紳助さんには暴力事件もありましたし、11年8月には芸能界を引退してしまうなど、様々なトラブルを抱えてきたのが『行列』でした。紳助さんの穴を埋めるために、芸人たちが週替わりでMCを担当する方針になりましたが、そこからもアンジャッシュの渡部建、雨上がり決死隊の宮迫博之というスキャンダルを抱えながらも、生き続けてきたわけです。番組スタッフも、そう簡単に番組の方針は変えられないと考えているのでしょう」

デイリー新潮取材班

2021年9月19日掲載

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