バラエティの雄「イッテQ」に異変 コロナで海外ロケNGだけでない“五重苦”

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「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)がおかしい。9月5日の視聴率が、なんと9・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)だったのだ。15%以上は当たり前、20%超を記録することもあったバラエティ番組の王者に何が起きているのか。

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 あの「イッテQ」がとうとう1ケタである。日テレ関係者は言う。

「『イッテQ』がコア視聴率(13~49歳の男女)では全民放中で1位であることは変わりません。ただし、いくら日テレがコア視聴者層を狙った番組作りをしているとはいえ、個人視聴率6・7%はショックだったようです。個人視聴率は、同じ日テレの他の番組に負けていますから」

 どういうことか。

「8月30日~9月5日の週で言えば、同じ9月5日の『ザ!鉄腕!DASH!!』は世帯13・1%、個人8・0%、『笑点』だって世帯12・6%、個人6・8%でしたからね。8月31日の『ヒューマングルメンタリーオモウマい店』は世帯12・9%、個人7・9%、8月30日の『有吉ゼミ』は世帯12・3%。個人7・6%、9月1日のドラマ『ハコヅメ・たたかう!交番女子』にも世帯11・8%、個人6・8%で負けています」

 もっとも、9月5日の20時台は、裏で「東京2020パラリンピック・閉会式」(NHK総合)が放送されたから、という言い訳もできそうだが……

「『パラリンピック閉会式』の視聴率は20・6%。NHK総合が通常、放送している大河『青天を衝け』は15%前後です。確かに閉会式のほうが高いが、それで1ケタになるほど影響は受けないでしょう。同じ時間帯の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日)は世帯14・0%、個人8・0%だったのですから、言い訳になりません」

「ポツンと一軒家」にも負けた

 8月8日には、世帯6・6%という最低記録が出ていた。

「さすがにこれは、46・7%を記録した『東京2020オリンピック・閉会式』の影響と考えていいでしょう。それでも、なぜレギュラー編成だったのかは疑問です。テレ朝は特番を組んで『ポツン』を放送しませんでしたからね。最近の『イッテQ』は、前番組の『鉄腕DASH』にも負けるようになりました。これは明らかに数字が落ちていると考えていいでしょう」

 8月29日は「鉄腕DASH」12・9%、「イッテQ」は12・2%だった。“お祭り男”宮川大輔もショックを受けているとか。

「世界の祭りは番組の名物企画ですからね。責任を感じて、『いつになったら海外ロケできますか?』と聞いて回っているようです」

 看板番組に何が起こっているのか。

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