SMAPデビューから30年 木村・中居が言及した「8年でスタートライン」の法則

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光GENJI、男闘呼組、シブがき隊は?

 9月9日でデビューから30年の時が経過したSMAP。彼ら以降、ジャニーズアイドルの活動期間が一気に延びたと指摘するのは『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)の著者・霜田明寛氏だ。さらに氏は中居正広が後輩におくった「芸能界でのスタートラインは8年くらいしてから」という言葉に注目。世代を超えたジャニーズタレントに通じる“8年の法則”について解説する(文中敬称略)。

 今日・9月9日でSMAPがCDデビューしてから丸30年が経った。

 SMAPはデビュー25周年を迎えた2016年をもって解散してしまったが、もし活動を続けていれば、今日、30周年を迎えていたことになる。

 これは同時に、現在も芸能活動を続けるメンバーにとっては、芸能生活が30年を迎えたことになり(デビュー前の活動期間も入れるとさらに長い年数になる)全員が長きにわたって活躍し続けているタレントということになる。

 SMAPが活躍した90年代以降、ジャニーズアイドルのグループとしての活動年数は飛躍的に延びた。SMAPの先輩にあたる80年代にデビューした光GENJIの活動期間は8年、男闘呼組は5年、シブがき隊は6年であることを考えると、Sexy ZoneとKis-My-Ft2が今年デビュー10周年、KAT-TUNが15周年を迎えるなど、10年以上活動しているグループが多くあるのは隔世の感がある。嵐が昨年の活動休止まで21年間、V6も26周年記念日に活動を終了と、近年休止・解散を発表したグループも20年以上走り続けてきている。

 活動年数という意味で言っても、ジャニーズの中で明らかに変化の境界線にいるSMAP。最近、解散直後に比べて、メンバーや周囲がSMAPについて触れたり、活動年数について語ったりする機会が増えている。それらをもとに、ジャニーズアイドルを長寿化させた功労者の活動年数への思考に迫ってみたい。

「Snow ManとSixTONESと俺は同期」

 現在、元SMAPの中で唯一ジャニーズ事務所に所属している木村拓哉は、2020年1月にソロでの歌手活動を開始した。同じ1月にはSixTONESとSnow Manの2組が同時にデビュー。デビュー時期が重なったため、木村は「Snow ManとSixTONESと俺は同期」と言っていた。さすがに2組の後輩たちもそれを直接言われると「無理がありますよ」などと恐縮しながらツッコんだりしているが(*1)、デビューから1年半が経った今も、頑なにそれを言い続ける木村からは、単なるジョークではなく、初心を保ち続けることへの徹底的な覚悟のようなものすら感じる。

 独立後もなお、後輩との共演が多いのは中居正広だ。

 今年、デビュー10周年を迎えたKis-My-Ft2へのメッセージとして、中居はこう言った。
「もしかして今の10周年がスタートラインぐらいなのかな」(*2)

 10周年でスタートラインとは、いささか厳しめの捉え方にも聞こえるが、その前にも中居は似たようなことを言っている。

 SixTONESのメンバーが、昨年デビューしたことでスタートラインに立てたといった旨の発言をしたときのことである。中居はやんわりと否定した。(*3)
「芸能界でのスタートラインはまだじゃないかな」
そしてこう続けた。
「芸能界でやっていくスタートラインは……やっぱり8年くらいしてからかな」

 中居は、後輩SixTONESを導くように言葉を続ける。

「僕なんか若さは戻ってこないけれども、若さはすごい武器ですから」
「10年経って皆さんが33歳、34歳ぐらいになったとき、その10年間の間にどういう武器を(持てているか)。キャーって言われて、1位ですっていう記録を持っているときの間に、どれだけ自分の武器を磨くことができるかが大事かもしれない。ここであぐらをかいてたら『あれ、何にもなくなっちゃった』(ということがありえる)」

 さらにアイドルというものは最初の頃は、プロダクションやレコード会社・タイミングといったものが“山頂”に連れて行ってくれるとして「どんな準備をすればいいのか、どんなリュックサックにどの荷物を詰めればいいのか教わらずに山頂に来ていることは忘れちゃいけない。次、自分ひとりで山のぼる時に何をつめていけばいいのかってことを、これから7年、8年、10年のあいだに覚えておいたほうがいいかもしれない」とした。

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