小泉進次郎大臣「涙のぶら下がり会見」への違和感 なぜ菅会談の中身を暴露した?

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「閣僚をやらずに……」

「進次郎さんを支援する若手議員も少なくありません。もっとも本人は、『自分は閣僚を経験せずに首相になるつもりだった』と言っていました。ですから、環境相に就任した時は、正直なところ『言っていることと、やっていることが違うじゃないか』と思いましたね」

 菅・小泉会談に話を戻すと、皮肉なことに、自民党の内部では“不穏な動き”と受け止められたという。

「菅さんが二階俊博幹事長(82)を交代させる考えを明らかにした時と、小泉さんと連日のように会っていた時期が重なります。党内では『小泉さんを幹事長に起用するのではないか』という話が流れ、誰からも『そんな見え見えの人気取りはやめてくれ』という声が上がりました」(同・代議士)

 自民党の幹事長と言えば、絶大な権力で知られる。カネを掌握し、党人事を手中に収める。選挙でも国会運営でも司令塔としてフル活動する。

 自民党が与党なら、あくまで総裁=首相がナンバー1であり、幹事長はナンバー2だ。とはいえ、首相=総裁を超える権勢を持つ場合も往々にしてある。

党内で異論噴出

「小泉さんに知名度があることは否定しません。とはいえ、政治家としては未熟です。大臣としての評価も良くはありません。幹事長なんて無理ですよ。党内における疑問の声はたちまち菅さんに向かい、『菅さんを首相にしておくと、とんでもないことになるかもしれない』との不安が、党内を駆け巡りました」(同・代議士)

 小泉環境相の涙は、自身の評価を更に下げただけのようだ。

デイリー新潮取材班

2021年9月6日掲載

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