メッシのパリSG移籍の裏側 スーパースター集団を作り上げたオイルマネー

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 今月5日、バイデン米大統領は9年後までに新車の半数を電気自動車にすると発表し、“脱ガソリン”を高らかに宣言したのだが――。

 世界で最も有名なサッカー選手であるリオネル・メッシ(34)が、21年間在籍したバルセロナを退団し、パリSGに移籍した。

「100億円とも180億円ともいわれた彼の年俸を払えなくなったのです」

 とサッカーライター。

「パリでの年俸は45億円ほどに落ち着いたのですが、それにしたって払えるクラブは限られる。移籍先は当初からパリSGが有力でしたが、それがダメなら中東のクラブが受け皿になると囁かれていた。いずれにしてもオイルマネーには変わりありませんけどね」

 ん? パリなのにオイルマネーとはこれいかに?

 何を隠そう、パリSGの“オーナー”は中東の産油国、カタールなのである。

 厳密に言うと、カタール投資庁傘下で、タミム首長(当時皇太子)が創業した「カタールスポーツインベストメント」という組織で、買収は約10年前のことだ。

「以後、パリSGは、オイルマネーにあかせて、フランス代表の若きエース、エムバペ(22)、ブラジルのエースストライカー、ネイマール(29)らを獲得。さらに今季は、メッシに加えてレアルマドリードの守備の要、セルヒオ・ラモス(35)も獲得し、超スーパースター集団を作り上げました」

 ――オイルマネーどっぷりのサッカー界。“脱オイルマネー”は、バイデンの目標よりも難しそうだ。

週刊新潮 2021年8月26日号掲載

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