公明党代議士事務所にガサ入れ……不正融資のキーマンが残した“番付表”に元総理の名

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「大御所」に大物の名

「業界ではブローカーと言われています。彼が代表を務める会社のホームページを見ても、実態はよく分かりません。現在は削除されていますが、そのページには興味深い“番付”のような名簿が掲載されていました。どうやら自分の人脈を誇示するために、こんなものを作ったようですね」

 なぜか、大名の役職名簿のような名簿で、「殿」にはもちろんA氏の名が記されている。

 その下の「大目付」には、かつて“友愛”を政治信条に総理大臣まで務めた人物、「目付」には、現職閣僚と遠山氏の名が記されている。

 そして「殿与力」に任ぜられたのがテクノ社の生田社長だった。

 この番付、「若侍大将」や「若侍」などと続くのだが、実は「殿」の上に「大御所」がいた。

「そこに明記されていたのが、東京都議を11期務め、公明党最高顧問まで務めた、藤井富雄氏でした。今年7月に老衰で亡くなりましたが、終戦直後から池田大作名誉会長の側近で、支持母体である創価学会にも影響力を持っていました」

 まさに「公明党のドン」と言っていいだろう。もっとも、顔の広さを自慢する人物はどこにでもいるものだが、全く無関係の元総理や閣僚の名を勝手に使うはずがない。

「遠山氏のTwitter(すでにアカウント消去)には、このA氏との2ショット写真が掲載され、こう呟かれていました」

《公明党の重鎮、藤井元都議のご紹介で来室なされた○○さん(A氏)と。非常にグローバルな方》

 遠山氏とA氏を仲介したのは藤井氏だったというのである。番付表に名前が登場する人たちの心境やいかに――。

デイリー新潮取材班

2021年8月27日掲載

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