韓国・名物反日教授が旭日旗問題でIOCトップに抗議、オリパラは「全世界に旭日旗=戦犯旗と広める良い機会」

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旭日旗を持って応援する自転車競技の観客

 今年、旭日旗デザインにかみつき続け、反日教授としてぐっと知名度をあげた誠信女子大学校の徐坰徳(ソ・ギョンドク)教授。今度は男子自転車競技(ロード)を標的に、「東京五輪で起きてはならないことが結局起こってしまった」とSNSで発信した。五輪では、開会式の1シーンにさえ旭日旗のイメージを読み取ったという教授だけに、パラリンピック開幕が近づく中、さらなる抗議の材料を探しているものとみられる。羽田真代氏によるレポート。

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 現在、東京五輪ホームページ上には自転車競技のフル動画が掲載されており、誰でも閲覧が可能となっている。徐教授のフォロワーがこの動画を見ていたところ、旭日旗を持って応援する観客の姿が確認できたという。フォロワーはさっそく教授にこの事実を報告したそうだ。

 徐教授はすぐこれに反応。国際オリンピック委員会(IOC)に抗議メールを送ったことを自身のSNSを通じて明らかにしている。それにとどまらず、トーマス・バッハ会長をはじめ、世界各国のIOC委員長やジャック・ロゲ前会長など、IOC名誉会員にまで送ったのだという。

 徐教授の送付したメール内容は「IOCは平和の象徴である五輪で戦争犯罪に使用された旭日旗を応援に使用することを防止できなかったことを謝罪しなければならない」「これを機に徹底的に調査をし、再び五輪の場で旭日旗を使用した応援がされないよう注意しなければならない」といったもので、すでにこれまで抗議してきた五輪をめぐる他の旭日旗デザイン問題に関する内容と同一だ。

 彼は、「8月24日から始まるパラリンピックでも旭日旗が使用されるのではないか」と懸念しつつ、「全世界に旭日旗=戦犯旗であることを広める良い機会だ」とも述べ、オリパラの政治利用にことに前向きな姿勢を見せ続けている。

「韓国ではなく自身を広報しているだけ」

 彼の反日活動は、他人が提起した旭日旗問題に便乗投稿したり、自身のフォロワーから寄せられた「タレコミ」を元に情報を拡散させたりする炎上スタイルが大半である。実際に、五輪のボルダリング競技で使用されたホールド(構造物)が旭日旗を模していると指摘したのは、他人が先に指摘した内容を各メディアが一通り取り上げた後だった。

 五輪外でいうと、iPhone12の広告に使用された小道具やジャスティン・ビーバーがミュージックステーション(テレ朝系)出演時に着用していた衣装が旭日旗を模していると指摘したこともあった。それらは彼のフォロワーたちからの情報提供がきっかけだった。

 徐教授は鬼の首でも取ったかのように、「IOCに抗議した」「アップルに抗議した」などと訴えるが、様々な団体に所属しているとはいえ肩書はいち大学教授。ある政府関係者は、「政官財を代表していたり、五輪の関係者でもなかったりする彼が統括組織や企業に抗議したからといって、ただのクレーマーでしかありません。むしろ韓国のイメージに悪い影響を与えているといった否定的な声が結構あるんですよ」と打ち明ける。

 事実、韓国内でも「この教授は韓国という国を広報するのではなく、自身の名声を高めて政府や企業から多くの支援を受けるために活動を行っている」「自分自身を広報しているだけだ」との声は少なからず存在する。

 とはいえそれよりも大きいのは、教授の活動に賛同する意見の方だ。例えば、「日本の恥知らず。こんなことをして恥ずかしいとも思わないなんて」「旭日旗を問題視する人は多いが、教授のようにそれをIOCに直に抗議する人は少ない。感謝しているし、応援する」「日本は精神的に後進国になった。他人を理解し、配慮できないなんて」などと、日本を痛烈に批判するものだ。

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