「24時間テレビ」に漂う暗雲 目玉の「生徒が人生をやり直せる学校」は不運の連続
重なる不運
今年の「生徒が人生をやり直せる学校」は実話を基にしたドラマだが、より一層エンターテインメント性を高めた学園ドラマだという。
「学園ドラマに決まったのは半年以上前です。『今まで演じたことのない役柄をやらせたい』というジャニーズ事務所の意向もあり、平野に初の教師役を演じさせることになったのです。同じ学園ものでも、映画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜ファイナル』では生徒役ということも考慮したそうです。日テレ側としては、昨年の『未満警察 ミッドナイトランナー』で平野には中島健人と共に警察学校の生徒役を演じてもらったものの、あまり良い結果を残せなかったこともあり(平均視聴率9・4%)、事務所の意向を受け入れることにしたそうです」
ちなみに映画「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜ファイナル」は、「24時間テレビ」の放送が始まる前日の20日に公開初日を迎えた。
「そこで問題となったのが、放送前日の恒例となっている“電波ジャック”です。『24時間テレビ』が始まる前日の金曜日は、例年、メインパーソナリティーが日テレの朝の情報番組やワイドショーなどに出演して大宣伝を展開します。ところが今年は、その場に平野が入れない。その日、彼は映画宣伝のために稼働しなければならなかったのです」
初日の舞台挨拶だけではなかった。「かぐや様~」の製作委員会にはTBSテレビが名を連ねている。20日、彼はTBSの「ラヴィット!」や「ひるおび!」などに出演していたのである。
「そこで日テレは、16日から20日まで、キンプリメンバーを朝の番組に日替わりで出演させるようにしたのです」
16日に岸、17日に平野、18日に神宮寺、19日に永瀬、20日に高橋といった具合だ。
「ところが、いくら人気のキンプリが出演するといっても、『1週間、毎日ゲストとして来られては困る』という不満の声が、番組プロデューサーから上がっていました」
さらに、予期せぬ事態が生まれたという。
「今週はキンプリメンバーが“24時間テレビ週”として様々な番組に出演したのですが、『ザ!鉄腕!DASH!!』はじめ普段より数字を落とした番組が多いのです。キンプリ総出演だった『行列のできる法律相談所』など8・9%と未曾有と言っていい低視聴率でした。おかげで、今年はマズいという空気が社内に流れています」
不運は他にもある。
「平野のブランドイメージをアップできるような“旬の人気女優”をキャスティングしようということで、日テレ上層部が交渉に動き、こちらも人気急上昇中の浜辺美波とベテランの篠原涼子が起用されました」
篠原が主演した07年の「ハケンの品格」(日テレ)は平均視聴率20・1%と大ヒットし、昨年はシリーズ2も放送された。スペシャルドラマでは無気力な高校生たちを立ち直らせる熱血教師たちが描かれるが、篠原は高校改革のキーマンとなる“学校司書”として登場。まさに“スーパーハケン”のような役どころだ。
「ところが篠原は、7月24日に夫の市村正親との離婚を発表した上、直後の8月5日に韓流アイドルとの不倫疑惑まで報じられてしまったのは想定外でした。彼女に嫌悪感を持つ女性はドラマを見てくれないかもしれません」
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