報ステ“事実上降格”の富川アナにフリー転身説を聞くと… 大越キャスター抜擢で不遇に

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 今年10月から、テレビ朝日の看板番組「報道ステーション」のメインキャスターに元NHKの大越健介氏(59)が抜擢される。そのせいで、不遇をかこつハメになるのが富川悠太アナ(44)だ。ご本人に今後の“身の振り方”を尋ねると……。

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「大越さんの起用を決めたのはうちのトップ、早河洋会長(77)でした」

 と言うのはテレ朝関係者。

「その理由が説明されたのは7月末の局長会議。最初に、富川アナと小木逸平アナ(47)という自局スタッフ中心の配置でよくぞ難しい時期を乗り切ってきたと称えた上で、話は大越さんの件に移っていきました」

 早河会長は概ね、次のように語ったという。

「大越さんの国内外での取材や番組出演の経験は、テレビ報道界で相当の評価があり、報ステをより高いレベルに押し上げてくれるはず。局アナ諸君と密接に融合し、番組が新しい地平に向かうことを期待している」

 ところが、だ。

「これが報ステのスタッフには不評だったんです」

 と、先のテレ朝関係者。

「いわく“局アナでは力不足と言いたいのか”との疑問の声が上がったのです。中には“大越さんが報ステに必要とは思えない”といった直截な意見もありました。報ステはF2、M2と呼ばれる30代半ばから40代の視聴者の獲得を目指しており、富川・小木の40代コンビは平均視聴率で12~13%を維持するなど、それなりの結果を出してきた。にもかかわらず、メインを還暦目前の大越さんにすげ替えるのは、これまでの取り組みに逆行する、というわけです」

事実上の降格

 大越氏は東大出身。高校と大学では野球部に所属し、奇しくも元高校球児という富川アナとは共通点が。政治部記者やワシントン支局長などを歴任し、「ニュースウオッチ9」のメインキャスターを経て、今年6月末にNHKを退職した。

 業界内で“最後の大物”とされる人物の登場で、富川アナはスタジオ出演が金曜日だけになる。しかも、月曜から木曜日まではフィールドキャスターとして現場リポートを担当するという。

「事実上の降格です。かねて上層部は“富川は上から目線で偉そうに見える時がある”と懸念していました。実際の富川はマジメで使命感が強く、総理や大臣クラスにも“聞くことは聞く”というスタイル。そのせいで時に“偉そう”にも見えてしまう。だから彼がメインをつとめる日には、取材経験が豊富でかつ年上のコメンテーターを“重し役”として脇に配していたんです」(報ステスタッフ)

 そこで共同通信と朝日新聞の編集委員を据えたが、

「富川は昨年4月にコロナに感染。自身が番組で感染予防を訴えていた矢先に視聴者の批判を浴びて、上層部は頭を抱えてしまった。そのひと月後には、彼の奥さんが子どもをヒステリックに怒鳴る音声が一部メディアで報じられ、スポンサー筋からも不興を買った」(同)

 もっとも、彼を高く評価するムキもあるという。

「彼は取材陣からとてもウケが良い。現場に出ると“僕は駅の西口を、そっちは東口ね”という具合に自ら取材に回る律義さがある」(同)

 富川アナの自宅に赴くと、

「いまトイレなんで……、すみません」

 と、インターホン越しに噂通りの律義な対応。改めて今後について尋ねると、

「これまでと変わらないです。これまでと……はい」

 自身の退社やフリー転身については「初耳」「まったく(ない)」と否定したが、大越氏との共演については、

「同じ野球出身者ということで楽しみにしています」

週刊新潮 2021年8月12・19日号掲載

ワイド特集「ゴールデンスコア」より

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