韓国の反日教授が「iPhone広告の旭日旗デザイン」に抗議、「切ったピザを見ても旭日旗だと騒ぎだしそうだけど」の声

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「アジア諸国に謝罪せよ」とアップルに

『鬼滅の刃』に始まり、ジャスティン・ビーバーのジャケット、ひいては東京五輪の開会式やスポーツクライミングのボルダリング競技のホールド(構造物)にも旭日旗デザインを見つけ、異議申し立てを続ける韓国。今度は、米アップルのiPhone12の動画広告にも「旭日旗が使用されている」と難癖をつけ、騒動となっている。羽田真代氏によるレポート。

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“反日教授”として知られる韓国・誠信女子大学校所属の徐坰徳(ソ・ギョンドク)氏も、今回のイチャモンに便乗した1人だ。彼はボルダリング競技については国際オリンピック委員会(IOC)側に抗議メールを送ったと9日に自身のSNSを通じて公表。アップル社に関しても同様に、「アジア諸国に謝罪せよ」という内容の抗議メールを送信したことを明らかにしている。

 教授が問題視したアップル社の広告というのが「iPhone12:Cook」に登場した“鍋”である。この鍋のデザインが旭日旗を模しているというのだ。

 アップル社が公開した動画広告のCook編には、料理をする男性が登場する。この男性の調理法が少々荒く、iPhone12が粉まみれになったり、水に濡れたり、落下したりと見ている側は少々ヒヤリとするものの、楽しそうに調理する彼の姿は微笑ましくもある。動画を通じて、iPhone12は相当頑丈だから、壊れるどころか画面に傷すらついていないことをアピールしているわけだ。

 この広告に対して韓国民の中から、「男性が料理する際に使用した鍋が旭日旗(デザイン)だ」と批判の声があがった。確かに東京五輪で問題視されているボルダリング競技のホールドよりは遥かに旭日旗らしくは映るが、そうだからと言って問題視されるいわれは全くない。

アップルはボカし加工を施し

 そもそもこの動画は3月に公開されたもので、“今更”感は否めないが、東京五輪などが絡んだせいか韓国の旭日旗アレルギーを刺激したらしく、SNSはもちろん報道を通じて至るところに拡散されている。

 一方のアップル社はというと、韓国で放映される「iPhone12:Cook」の該当部分にボカし加工を施すという対策を講じている。ただ、その入れ具合がとても弱く、旭日旗アレルギーを発症した韓国人が見れば“旭日旗のまま”である。加えて、韓国以外の国ではそのままの映像で発信されている。

 アップル社が韓国で放映される動画を完全に処理しなかったこと、全世界放映分には加工を施さなかったところをみると、同社は韓国のことを厄介なクレーマー扱いしたうえで表向きの対応だけ行って、これ以上は無視を貫くと見られる。

 この対応について徐“反日”教授は、「現在、韓国で配信されている広告の該当場面は“ボカし加工”がされており、また、iPhone公式アカウントからこの映像にたどり着けない状態となっている」と、一定の評価を下している。と同時に、「真のグローバル企業ならば、ビジネス該当国の国民的情緒を正しく認識すべきだ。これはビジネスの基本である」「アップルは今回、傷を負ったアジア人に心からの謝罪をし、このようなことを二度と行わないよう留意すべきだ」とも強調した。

 さらに、「これまで世界的機関及びグローバル企業で旭日旗が使用される度に抗議を行ってきたが、大部分がこの旭日旗についての知識不足によるものであった。そのため、旭日旗が使用されているからといって非難ばかりするのではなく、正確に教えてあげることが重要だ」とも言及している。彼はアップル社に抗議のメールを送る際、“旭日旗=ハーケンクロイツ”が同じ“戦犯旗”の意味合いを持つことを伝える英語版の映像も添えたそうだ。

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