韓国の五輪総括と日本批判、「君が代を聞くと耳を塞ぎたくなる。帝国主義を捨てられない」「韓国選手をわざと映さなかった」

国際 韓国・北朝鮮

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日韓格差が広がった理由

 東京五輪で日本は金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個の計58個と史上最多のメダル数を獲得した。順位は米国、中国に続き世界3位。五輪史上最高の成績についてはお隣・韓国でも報じられたが、素直に結果を称賛できないようで、「メダル獲得が期待できる種目を集中的に強化した結果」などと、負け惜しみに似た分析も出ていた。韓国内での総括と五輪を通じて見え隠れしたクレーマー精神について、羽田真代氏によるレポート。

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 8月8日のある分析記事には、「日本は、2000年代に入って五輪やアジア大会などの国際大会でたびたび韓国や中国に押されるようになったため、設立したのがスポーツ庁(2015年)だ。このスポーツ庁が国家戦略レベルでスポーツを振興させるための司令塔となり、メダルを獲得することができる種目に集中的に投資をした。加えて、開催国の強みを活用し、メダルの可能性が高いスケートボードなどの新種目を盛り込んだことも史上最高の成績を収める要因になった」「2012年ロンドン五輪では韓国が5位、日本が11位を記録したが、2016年リオ五輪から韓国8位、日本6位と逆転され始めた。予算や投資という政策的支援がこのような格差を広げた」とある。

 また、開催地が東京であったことについては、「日本選手は衣食住の施設が整ったナショナルトレーニングセンターなどで試合直前まで十分練習ができたのに対し、外国人選手らは時差や環境の適応、新型コロナウイルス感染予防の懸念から入国が通常の五輪よりも遅れたケースが多く、十分に現地に適応できないまま試合に挑むことが多かった」と記述されている。

「韓国のスポーツは終わった」

 コロナの影響はともかく開催国メリットは今回に限ったことではないわけだが、読者からは、「笑わせるな。最悪の五輪を美化するな。糞汚染水、放射能、史上最悪の五輪だった」「今回の五輪が正常な五輪だったか? 五輪精神のない政治体育大会だった。よくもこんな大会、こんな国で開かれた大会を美化できたな」といったコメントが並ぶ一方、こんな自国批判も展開されていた。

「10年目の体育教師です。政府の何の政治理念もない政策のせいで韓国のスポーツが潰されている」「学校の授業で体育をちゃんとしないから有望な人材がいても消えてしまう。過去には体育の実技も内申書の点数になっていたのに」「日本は柔道で9個の金メダル。韓国はテコンドーで金0」「韓国のスポーツは終わった」「リオ以降の5年間、何を順備してきたんだ? スポーツ行政機関と選手らに問いたい」

 確かに、韓国のお家芸であるテコンドーの金メダルゼロは史上初。国技的な人気を誇るサッカーでは8強敗退。野球は準決勝の日韓戦で日本に負け、3位決定戦でもドミニカに負け、メダルを逃した。自国メディアから「東京五輪の野球に出場したのはわずか6か国で、メダル獲得の可能性は50パーセントもあった。にもかかわらず、韓国は2008年の北京五輪で手にした金メダルに酔いしれたまま現実を忘却し、その結果、悲惨な現状を晒した」と酷評される始末だった。

 野球が4位に終わったあと、「これしか希望はない……」と国民からメダル獲得が期待されていた女子バレーも、翌日には結果4位とメダルを逃している。

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