NHK、五輪期間中に露出が増えた3人の若手女子アナ 結果を出せばメインに抜擢?

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 連日熱戦が続く東京オリンピック。選手の活躍を伝える側も力が入るが、なかでもNHKでは『ニュースウォッチ9』の和久田麻由子アナ(32)が、一時、番組を離れてオリンピック関連番組に専念、盤石の体制で挑んでいる。

 和久田アナのようにオリンピックシフトで番組を休む場合には、代理キャスターが番組の顔を務める。NHKの場合、地方局のアナウンサーがその役を担うが、結果を出せば次の人事異動で東京に呼ばれるチャンスにもなる。五輪期間中に代理キャスターを務めた若手の女子アナ3人をご紹介したい。

 まず1人目は山内泉アナだ。『NHKニュースおはよう日本』の平日5時台のキャスターを森下絵理香アナ(29)と隔週交代で担当しているが、五輪期間中の前半、6~7時台のメインキャスターを勤めた。いつもはメインの桑子真帆アナ(34)がオリンピック関連番組に専念しているためだ。

 彼女は愛知県生まれの東京都育ち。慶應義塾大学経済学部を卒業後、2017年4月に入局した。初任地の金沢放送局を経て、この春に東京アナウンス室へ異動してきた。金沢時代の1年目には7月から19時前のラジオのニュース・気象情報を担当。また『第99回全国高等学校野球選手権石川大会』の準々決勝と準決勝でラジオ実況デビューも果たしている。

 19年4月からは平日夕方の情報番組『かがのとイブニング』のキャスターに就任。同年7月31日~8月2日までは『あさイチ』の代理リポーターを、同じく11月5~8日と20年9月14~18日には『NHKニュースおはよう日本』の5~6時台の代理キャスターを務めるなど、着実に実績を重ねてきた。

 実年齢以上に大人びて見えるのが特長である。19年11月の『おはよう日本』出演時には男性メインキャスターの高瀬耕造アナ(45)から「本当に入局3年目?」と言われたほどの落ち着きぶりだった。大学2年のときには学園祭で『Keio Collection』というファッションショーに出演したという過去もある。知的なイメージがある女性だ。

 一方でハロープロジェクトが大好きなことを公言しており、テレビ情報誌『NHKウィークリーステラ』での「ディープな趣味は?」という質問に対して、「旅先にもライブDVDを持っていく。公式配信も欠かしません!」と答えたほど。素顔はお茶目なのだろう。普段ニュースを読むときの語り口は落ち着いていて上品、表情もキリッとしているが、明るい話題になったときにみせる笑顔とのギャップがたまらない。『おはよう日本』での高瀬アナとのやり取りもスムーズで、桑子アナには申し訳ないが、このコンビも捨てがたいと思ってしまったほどなのだ。

 2人目は野口葵衣アナ(25)である。普段は福岡放送局にいるが、五輪期間中の前半に変則シフトのため上京、『NHKニュースおはよう日本』の5~6時台の代理キャスターを務めた。

 出身地は新潟県新潟市。慶應義塾大学法学部を卒業後、18年に入局している。初任地は山形放送局だった。20年9月27日には山形県酒田市から放送された人気深夜番組『今夜も生でさだまさし~山形庄ナイト!~』に出演。白粉&着物姿(=この地方で有名な酒田舞妓)になって地元名物の芋煮会をPRしたことも。その後、この春の人事異動で福岡放送局に異動し、現在は『ロクいち!福岡』という夕方の地域情報番組のキャスターを担当している。

『生さだ』出演時の生放送の対応、バラエティ的なノリにも長けていた点が見事だった。コンサートでの抱腹絶倒トークで有名なさだまさしは当然、野口アナの衣装をイジったのだが、これに軽妙な“返し”をみせ、番組を盛り上げたのである。それもそのはず、高校時代の13年からレインボータウンFMの『ナイスク学園』でパーソナリティを務め、大学入学後の15年2月にはネット番組であるKawaiianTVの『女神スポーツ』と『スポヲチ』に新人アシスタントとして出演していたという過去があるのだ。

 アナウンサーを目指し、著名なアナウンススクールの『テレビ朝日アスク』に通った。そこで実力が認められ、16年8月からはBS朝日の『News Access』やAbemaTVの『Ameba News』などの報道番組に学生キャスターとして出演していたこともある。
 
 ももいろクローバーZの百田夏菜子似のルックスが印象的で、とにかく表情が豊か。笑顔で元気をもらえる存在だ。現在福岡で担当している『ロクいち!福岡』は夕方の番組であるが、どちらかというと朝の番組のほうが似合っている気もする。そもそもアナウンサーを目指したきっかけは04年、彼女が9歳のときに発生した新潟県中越地震だった。被災して不安ななか、家族で頼りにしていたのがNHKアナウンサーが伝えるニュース。だからこそ、彼女の明るく天真爛漫な笑顔はいつも視聴者に温かく寄り添ってくれている。

 3人目は安藤結衣アナだ。岐阜県出身で、なんと東京大学工学部卒業という超インテリである。入局は18年で、前述の野口葵衣アナとは同期になる。現在は初任地の福島放送局所属だが、この五輪期間中には週末の『NHKニュースおはよう日本』のキャスターを担当した。

 福島では『ココに福あり fMAP』などを担当し、この春からは平日夕方のローカルニュース番組『はまなかあいづTODAY』のキャスターやラジオ第一の『こでらんに5next』の金曜パーソナリティなどを勤めている。

 大学2年の4月から『テレビ朝日アスク』に通い始め、大学4年の17年11月には『第16回大学改革シンポジウム【社会で活躍する人材育成(国立大学と社会をつなぐ)】』で総合司会を務めている。なんといっても注目は大学3年時から丸2年ほどTBSのバラエティ番組『好きか嫌いか言う時間』に出演、ほぼ毎週の収録に参加していた点だろう。この番組ではゲスト出演していた女優の芳根京子から「すごく可愛いですよね。ずっと可愛いなと思っていました」とベタ褒めされているのだが、確かに彼女は“キレイ系”ではなく完全に“カワイイ系”のルックスである。東大女子=才媛でクールで少しお高くとまっているイメージが若干あるなか、まるで真逆なのである。

 普段は素朴な雰囲気を漂わせているのが何よりの魅力。加えて耳に心地いい声、そして表情豊かなリアクションは愛らしく、親近感がわく。誰からも愛される存在だといえる。さらに「震災について伝えることは、私にとって言葉を背負って伝えること」と語る真摯な一面も見逃せない。今は福島にいるが、近いうちに東京進出するのではないだろうか。

上杉純也

デイリー新潮取材班編集

2021年8月7日掲載

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