東京五輪で消えるワイドショーの定番ネタ スタッフを悩ますアスリート特集で

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 始まってしまえば、思わず熱狂している東京五輪。8月8日の閉会式までの後半戦に向け、ワイドショーのスタッフたちは試合結果以外の企画も考えている。ところが、今回の五輪は、いつもとは勝手が違うとか……。

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 報道番組と違い、バラエティ要素が求められるワイドショーは、同じ東京五輪でもひと味違った映像を使いたがる。

 例えば、ワイドショーなら珍場面、舞台裏の選手の顔を紹介したりする。さらには日本の対戦国の郷土料理、ご当地グルメ、ソールフードなど何でもアリだ。民放プロデュサーは言う。

「今回の五輪は、民放は日替わりの中継ですから、中継のない日は通常放送です。ワイドショーのスタッフたちは、中継している局に負けないためにも、五輪絡みの企画を考えるわけです。五輪も折り返し地点に入り、ひと通り選手たちも出揃いました。そろそろ大会も終盤戦に近づき、企画モノをやりたいところですね」

 ところが今回、定番企画はやりにくいのだとか。

美人はダメ

「いわるゆ“美人アスリート”特集です。世界各国から様々な今日の選手たちが集まるオリンピックならではの定番ネタなんですが――」

 今回の五輪は、あらゆる差別について厳しい目が向けられている。オリンピック放送機構(OBS)が、性的な意図が感じられる女性アスリートの映像を排除する方針を打ち出しているし、開催前から五輪組織委員会の森喜朗前会長の女性蔑視発言が国際的に問題視された。

「美人アスリート特集は、あからさまな男性スタッフ目線の企画ですからね。いつもなら、陸上選手のアリカ・シュミット(ドイツ)や、三段跳びのクリスティーナ・マケラ(フィンランド)、棒高跳びのエレーナ・イシンバエワ(ロシア)、競泳のジュジャンナ・ヤカボシュ(ハンガリー)、開会式のプリンセス衣装で話題となった三段跳びのオルガ・リパコワ(カザフスタン)など、美人と評判のアスリートは真っ先に取り上げたでしょう。しかし、容姿差別や人種差別につながるなど、批判される恐れがあります。今のところ、どの局も二の足を踏んでいるようです」

 ワイドショーのスタッフも大変だ。

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