小山田問題で「METAFIVE」のアルバムも発売中止 YMO「高橋幸宏」ファンは怒り心頭

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 共同通信は7月28日、「小山田圭吾氏らのCD発売中止 辞任との関係明らかにせず」の記事を配信した。

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 発売中止になったCDとは、「METAFIVE」というバンドのセカンドアルバム「METAATEM」だ。更にバンドのメンバーが出演していたFMのラジオ番組も放送終了が決まった。

 METAFIVEと言っても、それほどの知名度はないかもしれない。だが、バンドのメンバーは恐ろしく豪華だ。

 リーダー格がYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の高橋幸宏(69)。更にYMOのサポートメンバーだったことでも知られるゴンドウトモヒコ(53)、元電気グルーヴの砂原良徳(51)、TOWA TEI(56)、LEO今井(40)、そして小山田圭吾(52)というメンバー構成になる。

 念のためYMOを説明しておけば、1978年に結成されたテクノ・ニューウェイブ・バンド。高橋幸宏、細野晴臣(74)、坂本龍一(69)の3人がメンバーであり、1979年に全米デビューを果たしたということだけでも、このバンドの凄さが分かる。テクノミュージックの魅力を全世界に広めたと言っても過言ではない。

「METAFIVEは2014年、一夜限りのユニット『高橋幸宏 & METAFIVE』として結成されました。バンド名が決まるまでは『高橋幸宏とクール・ファイブ』が仮のバンド名だったというエピソードもあります。15年に『METAFIVE』に改名して活動を開始、16年にファーストアルバムをリリースしました。YMOと深い関係を持ち、6人の全員が演奏だけでなく作曲とアレンジもできるというスーパーバンドでもあります。音楽評論家やコアな音楽ファンから高く評価されていました」(担当記者)

“いじめ自慢”

 ワーナーミュージック・ジャパンの公式サイトは「発売中止とさせていただきます」としか説明していない。だが、誰もが「小山田圭吾の“いじめ自慢”インタビュー」を思い出したはずだ。

 小山田は90年代、複数の雑誌で「学生時代に障害者をいじめていた」とインタビューで明かしており、イジメの内容の酷さや、自慢しているような口調が、当時から一部では問題視されていた。

 東京五輪の組織委が7月14日、開会式の作曲担当者の1人として小山田を発表。ネットを中心にインタビュー記事が改めて問題視され、一気に広まった。19日に小山田は辞任の意向を表明。組織委が認める形で辞任が決定した。

「METAFIVEがアルバムをリリースしたのは16年11月のミニアルバムが最後でしたから、文字通り首を長くしていたファンは多かったのです。特に高橋さんは昨年8月に脳腫瘍の摘出手術を行い、今年6月には《嫌な予感が当たり》、《別の治療を始めます》というツイートが投稿され、ファンは心配していました」(同・記者)

 セカンドアルバムがリリースされることから、7月26日に横浜市でライブが決まっていたのだが、コロナ禍で中止が決まった。そのためファンは余計に、8月11日のアルバム発売を心待ちにしていた。

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