原監督、後継に阿部慎之助を指名か オーナー報告の場で阿部監督を絶賛

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 今月13日、巨人の原辰徳監督は読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナーに前半戦の報告を行った。

 スポーツ紙デスクが語る。

「以前は“ナベツネ”こと渡邉恒雄オーナーが歯に衣着せぬ発言をしたことから、マスコミ注目の風物詩でしたが、最近は、オーナーより原監督の発言の方がニュースになっていますね」

 今回、原監督自らが記者たちに明かしたところによると、若手の台頭を喜んだオーナーに“阿部2軍監督の努力の賜物でございます”と応じたのだとか。

「オーナー報告はオーナーが監督を評する場であって、1軍監督が2軍監督を云々言う場じゃないですけどね」

 とデスクは苦笑しつつ、

「今季で契約切れの原監督は勝っても負けても勇退する見込み。なのでこれは原監督による“阿部後継指名”との見方も出ています」

 まるでキングメーカー気取りなのである。

 オールスターも、主役は選手ではなく、全セ・リーグを率いた原監督だった。

 16日の第1戦では、9回の勝ち越し機に球宴30年ぶりとなる送りバントで、観衆をザワつかせた。

「大人げない……と思ったら、そういう意見は少数派で、世間は“見応えある真剣勝負”“タイムリーヒットより記憶に残る”とこの奇策に好意的でした」

 原監督は、第2戦でもオールスター史上初となる“リクエスト”発令で判定を覆し、これまたスタンドから喝采を浴びたのだった。

 それにしてもなぜ彼ばかりがチヤホヤされるのか。

「山口オーナーは、ナベツネさんのようにキャラが濃くないし、オールスターを見回しても国民的スターと呼べる選手はいない。結果として原監督が目立ってしまうんでしょうね」

週刊新潮 2021年7月29日号掲載

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