「おかえりモネ」で“全裸ヒロイン”リレーが話題 敢えて宣伝はしないNHKの流儀

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NHKでも「全裸」OK

「彼女は、ヒロインの清原と同じアミューズの所属。05年の『瑠璃の島』(日テレ)で子役としてのデビューでした。18年の『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』(同)では山田涼介の恋人役を演じて注目され、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日)や今年4月クールの『泣くな研修医』(同)でもそこそこ良い役を演じています。なぜ今さら『全裸』に出たかといえば、自らのステップアップのため志願したそうです」

 やはり体当たり演技は、注目されるということか。

「古くは関根(高橋)恵子、名取裕子、秋吉久美子、大竹しのぶ、宮沢りえも惜しげもなく全裸を披露しています。女優としての覚悟がわかりますからね」

 ただしNHKでは、女優の覚悟もはばかられた時代があった。

「特に朝ドラでは、お色気モノの過去がある女優は、貞淑な主婦たちに眉をひそめられました。今回、朝ドラに初めて出演した高岡早紀も、“ずっと、朝ドラには呼んでいただけないんだろうな、と思っていました。一般的に、朝ドラタイプじゃない役のイメージで通っていますから”と語っていましたからね。それでも、東てる美が大河や朝ドラの常連となり、美保純は『ごごナマ』のMCにもなった。07公開の映画『蛇にピアス』で大胆な濡れ場を演じた吉高由里子は、14年前期『花子とアン』でヒロインにまでなりましたから、いまやNHKでも『全裸』の過去は問題視されないわけです。もっとも、今回の2人の起用については、プロデューサーは確信犯的な仕掛けでしょう」

 あえて2人を起用した?

「そもそも『おかえりモネ』は初回から、モネの父・内野聖陽と、東京編でモネの上司となる西島秀俊が登場して、話題になりました。19年のドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京)でゲイ・カップルを演じた2人で、特に内野の名演は、以来、男らしい役では物足りないという声もあるほど。今年は映画版も公開されますし、両作品とも同じ安達奈緒子の脚本ですから。最初からキャスティングが話題になることを狙っていたのでしょう」

 ただしNHKは、それを口外はしない。

「プロデューサーとしては、誰か気づいてくれ!という心境でしょう。それがSNSで話題になれば視聴率につながりますからね。『おかえりモネ』は初回こそ19・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)と好スタートを切りましたが、最近は15~16%と前作『おちょやん』も下回っています。起爆剤になるなら、何でもアリということでしょう」

デイリー新潮取材班

2021年7月26日掲載

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