文在寅は公使失言を利用し訪日・首脳会談を狙ったが、国内から「行かないじゃなく、行けないんでしょ」の声

国際 韓国・北朝鮮

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なぜ文政権は日本を敵視するのか

「大統領に対して著しく礼節を欠く公使を派遣するような国と仲良くする必要はないというのが市民団体側の主張です。公使の発言を利用して訪日のチャンスが拡大すると思ったのに、実際は逆効果だったかもしれないというのは皮肉なことですね」(同)

 実際、訪日キャンセルを伝える韓国側の報道には「日本が頑なに譲歩しようとしなかったから」「総括公使の不適切発言があったから」との主張が目立つ。

 その一方、これまでの政府やメディアの主張を真に受け、“反日脳”となってしまっている国民からは「日本と関係を改善する必要はない」という意見はかなり寄せられている。

 もっとも、そういう国民ばかりではなく、「行っても行かなくても文大統領に関心がない」「行かない? 行けないんじゃなくて?」「なぜ、文政権は日本を敵視し、悪口ばかり言うのか?」など、冷静な声も確認できる。

「任期満了まで1年を切ってレームダック化をとにかく避けるために、文大統領は訪日と首脳会談の機会を窺い続けるはずです。首相が菅さんであってもなくても、一番の懸案はコロナ対策で、日韓関係改善の優先度は低い。そうこうしているうちに任期満了がやってきそうですね」(先の日本メディアの記者)

羽田真代(はだ・まよ)
同志社大学卒業後、日本企業にて4年間勤務。2014年に単身韓国・ソウルに渡り、日本と韓国の情勢について研究。韓国企業で勤務する傍ら、執筆活動を行っている。

デイリー新潮取材班編集

2021年7月22日掲載

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