「DAIGO後継説」は、竹下亘氏引退でどうなるか? 「亘氏の実弟」の説明は?

国内 政治

  • ブックマーク

Advertisement

DAIGOは内藤姓

 この竹下三郎氏の話を政治部デスクに振ると、

「まったくその通りで、支援者、後援会あっての候補者です。ただ、地元では『竹下』の姓は抜群のインパクトがありますからね。亘氏の2人の息子さん、三郎氏の2人の息子さんは優秀と評判で、国会議員の仕事に興味があると訴え出ていたら割とすんなりと世襲が決まっていたと思います。しかし、彼ら竹下姓の4人は手をあげなかったようです」

 一方でDAIGOは内藤姓。竹下姓ではないが、登氏の孫でありタレントとして、妻の北川景子も含めて知名度は十分だから、これも本人がその気になれば支援の輪が広がりそうなものだが、

「DAIGOは東京の人というイメージですよね。地元で暮らしたことはありませんし。メディアを通してだと、音楽とか競馬には興味があるのはわかるけれど、政治についての考え方がよくわからない。おそらく関心がないんだと思いますし、芸能活動は順調だから無理に出馬ということはなさそうな感じがします。もちろん北川景子と一緒に選挙運動を展開すれば大変な注目度になると思いますが……」

 世襲は難しそうだという空気の中、後継が固まらないうちに亘氏は不出馬を表明したのか、あるいは秘めた候補がすでに後援会から諒とされているのかは判然としない。選挙自体は、対抗馬となる国民民主の候補者が万引きで地元警察に任意で聴取されるなどして候補から外されており、素人目には誰が出ても勝てそうな感じがするのだが、

「まぁ負けることはないと思いますが、盤石ではありません。今年2月に、地元・島根県の知事が五輪聖火リレーの中止を検討していると報じられたことに、亘氏は“注意しようと思う”と発言したのですが、これについて“何様なのか?”と地元事務所にかなりの抗議があったようです。亘氏は体調不安に加えてコロナ禍もあり、地元に帰らない日々を過ごしており、面と向かっての説明ができておらず、地元からは不満の声が上がっていました」

「竹下一家」の面々が世襲にこだわっていない以上、地元にゆかりのあるキャリア官僚や県議が登場する可能性もないわけではない。いずれにせよ、王国の崩壊はじわじわと進んでいくようだ。

デイリー新潮取材班

2021年7月9日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。