「アタック25」終了でテレビ業界に大激震 次にヤバそうな2つの長寿番組

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「パネルクイズ アタック25」(ABCテレビ制作/テレビ朝日系列)が、9月いっぱいでレギュラー放送を終了することになった。言うまでもなく、同番組は、昨年45周年を迎えた全国ネットの最長寿クイズ番組である。今回の決定についてテレビ業界では、驚きと共に「やっぱりね」という諦めに似た声が上がっているという。

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 日曜昼の番組として、長い間お茶の間で親しまれてきた「アタック25」。80年1月27日には世帯視聴率21.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)を記録したこともある。民放プロデューサーが言う。

「最近の世帯視聴率は5~6%といったところで、6月20日の放送も世帯5.7%でした。もちろん、日曜昼の番組ですから決して悪い数字ではありません。例えば、20日の『アタック25』の直後には、プロ野球『阪神×巨人戦』が放送されましたが、世帯視聴率は5.8%でした。むしろ、準キー局が作った全国放送としては胸を張っていいと思います」

 もっとも準キー局制作のためか、“手作り感”も多かったという。

コア視聴率0.9%

「児玉清さんが司会を務めていたころの話ですが、番組の終盤近くになると『赤が○番に飛び込むと、△枚取れる!』とか『アタックチャンスで○番を狙えば、まだ青にもチャンスがある!』なんて即座に計算してカンペで伝えるわけです。相手が児玉さんだったので間違えるわけにはいきません。緊張しました。それにパネルの点滅は裏方が手動で行っていました。クイズに出す問題も途中で足らなくなってしまって、慌てて即興で問題を作ったこともありました」(番組関係者)

 そんな番組がなぜ終了することになったのか。先のプロデューサーが話を続ける。

「20日の『アタック25』の個人視聴率は3.0%でしたが、コアターゲット(13歳~49歳)の視聴率は0.9%しかない。ビデオリサーチは20年3月30日から、世帯から個人を主体に視聴率を集計するようになりました。そして、年齢別に細かく視聴率を出すようになってから、スマホやコスメ、自動車、ビールなどのスポンサーは、商品購買力を持つ視聴者が多い番組にしか出稿しなくなりました。自ずとテレビ局も、コアターゲット層の数字を重視するようになったのです」

 ダウンタウンの松本人志もTwitterで、6月12日放送の『キングオブコントの会』について、コアターゲット視聴率の重要性を呟いたばかりだ。

《ネットニュースっていつまで“世帯”視聴率を記事にするんやろう?その指標あんま関係ないねんけど。。。》(6月14日付)

《コア視聴率が良かったんです。/コア視聴率はスポンサー的にも局的にも世帯視聴率より今や重要な指標なんです。そのコア視聴率が3時間横並びでトップやんたんです。だから。低視聴率みたいなミスリードは番組を観てくれた皆さん。後輩達に申し訳ない気がします。》(同)

 とはいえ、土日の昼番組は、今も視聴率など気にしていないような、のんびりとした番組が多い。

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