元大関「把瑠都」が「オンラインカジノ」の広告塔に 日本人を”違法ギャンブル”に勧誘

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 巣ごもり生活が続く中、海外で運営されているオンラインカジノが、日本でも流行しているという。だが、賭博罪がある日本においては、ネット空間であろうがギャンブルはご法度だ。そんな違法行為の勧誘に一役買って出ている外国人の元人気力士がいる。

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毎月、宣伝ブログを更新

〈還元率が高いか低いかで、ギャンブルで勝てるかどうかは決まってきます。競馬で約75%、パチンコで約80%前後、普通のカジノで約90~95%。宝くじではたった約45%です。それに比べ、オンラインカジノなら約95~98%!!全てのギャンブルのなかでトップクラスの還元率なのです!〉

 ブログで、こう熱く語りかけるのは「角界のディカプリオ」と呼ばれた把瑠都(36)だ。エストニア人初の力士として、持ち前の怪力で大関まで上り詰めたものの、怪我に泣いて2013年に引退。その後、一時、総合格闘家として活動していたが、母国の議員になると言い残して日本を去った。だが、久しぶりに顔を見たかと思ったら、議員活動のかたわら、海外で運営されているオンラインカジノの広告塔になっていたのである。

 オンラインカジノとは、文字通り、ネット空間の中に構築されたカジノ。クレジットカードなどで入金し、パソコンやスマートフォンで、リアルカジノのようにバカラやブラックジャックなどのギャンブルが興じられるとあって、カジノが合法な海外ではギャンブラーたちを虜にしている。

「朝、目覚めた瞬間にプレイする」

 彼が広告塔を務めるのは「ビットカジノ」というオンラインカジノ。オランダ領キュラソーのゲーミングライセンスを保持し、「仮想通貨で遊べる世界で初めてのオンラインカジノ」と謳っている。昨年、ここの「アンバサダー」に就任した把瑠都は、同社のホームページやYouTube、Twitterなどに頻繁に登場、月に一度、宣伝サイトの中でブログを更新し、日本人客の勧誘に勤しんでいるのである。

 では、国会議員が語っているとは到底思えぬブログの内容を紹介していこう。昨年10月の初回には、着物姿の把瑠都とスタッフとの対談が載っている。

スタッフ:ちなみに、把瑠都さんは日本に住んでいるときにパチンコ店へ行ったことはありますか。

把瑠都:よくパチンコには行ってました。お相撲さんは競馬にしてもボートレースにしても、賭け事が結構好きな人が多いのでやってましたね。

スタッフ:(略)エストニア人の方々にとって、賭け事は身近なものだったりするのですか。

把瑠都:好きな人は好きですね。ただ、このご時世でタリン(注:エストニアの首都)の中でも潰れてしまったカジノはありますけどね。だからやっぱり皆、ネットの中でのオンラインカジノ、スロットゲームなどをやり始めていますよ〉

 こんな風に、オンラインカジノに話を向けていく二人。

スタッフ:オンラインカジノを、もしバルトさんがされるとしたら、家で、仕事から帰ってきて、ビールを片手に、今から少しやろうかなというような感覚でされますか。

把瑠都:いや、そういうタイプじゃないね、私。朝、目覚めた瞬間にやるかなと。

スタッフ:また新しいですね。

把瑠都:夜、疲れて家帰ってきて、取りあえず寝て。朝のビールって、また上手い(原文ママ)んですよ。私は朝、コーヒー飲みながら、ビールも飲んでプレイするタイプですね〉

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