河野太郎大臣、政治資金規正法違反の疑い 「後援会バス旅行」を収支報告書に記載せず

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 これで「次代の総理」になれるのか。「次の首相」のアンケートを取れば、人気ナンバー1の河野太郎・ワクチン担当相(58)。が、行政に大混乱を招き、「敗軍の将」となっているのは周知の通りだ。足元を見れば、ご自身も関与するバス旅行の収支が闇に消えていて……。

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〈ツイッターのフォロワーは90万人を超す。発信力が強み〉

 河野大臣を評する際のメディアの決まり文句である。

〈舌鋒鋭い政府批判で名をとどろかせた〉

〈政策面での「突破力」が買われる〉

 もっとも、「元号は使わない」「ハンコは不要」などの“暴言”は印象に残るが、政治的な実績は、と問われれば何だろうか。防衛相時代の「イージス・アショア」の配備計画停止は確かに突破力こそ感じるものの、根回しなしの決断は大混乱を招いた。外相時代に100カ国以上を訪問したのもよく指摘されるけれど、ただ行っただけの「スタンプラリー外交」と揶揄されたのも事実である。

 しかし、それでも国民的人気が高いのは確かで、ほとんどの世論調査で次期総理に相応しい「ナンバー1」との票を集めるのは、政界の人材不足の象徴か。

 人気を買われて1月には、菅総理直々の命でワクチン担当大臣に就任。本人にとっては大きなチャンス。これで成功すれば総理の座が見えてくる。そう踏んだであろうが、意外とメッキが早く剥がれたのはご承知の通りだ。

 ワクチン行政は、これまでにない広範な組織の連携が必要。厚労省はもちろん、総務省、防衛省、地方自治体など、さまざまな組織が関係する。それらを束ね、調整するのが仕事であるが、荷が重かったのか。

「非常に優秀であることは間違いないとは思いますが、一番の問題点は、スタンドプレーをすることです」

 と述べるのは、厚労行政に詳しい、ノンフィクション作家の辰濃哲郎氏。

 就任直後の1月、坂井学官房副長官が「6月までにワクチンを確保する見込み」と述べたのに対し、「齟齬がある。削除してください」と指摘。副長官が「発言は撤回しない」と反論する騒動があったが、

「あれが典型です。大した“齟齬”でもないのに、公の場であれだけ強く否定したために、大問題が発生したように取られてしまった。3月にも、小林史明補佐官が“会場を選ぶことで、接種ワクチンを選ぶことができる”との趣旨の発言をしたのに対し、“勇み足だ”と述べた。しかし、実際には小林さんの発言は間違いではなかったのに、河野さんの発言をきっかけに厚労省は方針転換を迫られました」(同)

 現場は混乱するばかりだ。

「彼の発言からは“俺の了解を得なければ、何事も進まないんだ”という驕りが見えました。側近や、苦労しながら現場で働く人を腐す必要はない。一緒に働く人はたまらないでしょう」(同)

 もっと大人にならないと調整役はとてもこなせない。ましてや一国の宰相など、到底つとまらないのは明らかなのである。

モミジ狩りに劇団四季

 そんな河野大臣のもうひとつのイメージが「クリーン」だ。利権とは無縁に見えるし、政治家に付きまとう「カネ」のスキャンダルが報じられたことは皆無である。

 ところが、だ。

 前章同様、こちらの評価も「メッキ」で、見掛け倒しに過ぎないのか。

 河野大臣の地元・神奈川15区(平塚市、茅ヶ崎市、大磯町、二宮町)を取材してみると、看過できない疑惑に行き当たるのだ。

 河野大臣の後援会では、毎年1度、「バス旅行」を開催している。

 参加経験のある、さる地元市議が言う。

「昨年はコロナで中止になりましたが、それまではほぼ毎年ありました。日帰りで行き先は年によって変わる。東京方面が多く、国会に寄って、劇団四季の観劇など、都内の観光地を回るパターンが多いかな。東京以外なら、伊豆、房総方面に行ったりしましたね。年によって異なりますけど、参加者は200人くらい。バス5台ほどに乗車して行きます。もちろん会費制で、行き先やコースによって、1万円前後の実費を支払いますよ」

 1回で200万円前後のイベントと推測できる。

 この旅行の特徴は、河野大臣やその妻、事務所が総出で関わることだ。

 やはり参加経験のある、別の市議が言う。

「ほとんどの回で、『世話役』として河野事務所の秘書さんが同行します。朝から晩までバスに乗り、各地を同行するんですね。行く先が都内の場合は、国会や霞が関に寄る。で、太郎さんが出てきて、挨拶をするんです。また、『代理』として、奥さんが参加することもしばしば。バスには乗りませんが、目的地に向かう途中のサービスエリア(SA)などに先回りしている。で、バスが停まると“ありがとうございます。今日一日、楽しんでください”などと挨拶して回るんです」

 こうした旅行の様子は、地元の県議や市議のSNS上でも確認できる。

〈今日は河野太郎後援会のバス旅行で、日本屈指の能楽殿「身曾岐神社」とモミジと楓の紅葉狩りに参加してきました〉

 と、2018年11月の様子をFacebookに投稿したのは、さる神奈川県議。

〈バス6台で、秋の長野を堪能してきました〉

 あるいは、

〈今日は、河野太郎後援会主催のバス旅行です。議員会館に行ってから、劇団四季の“アラジン”の観劇です♪〉(さる茅ヶ崎市議の15年12月のFacebook)

〈今日は、これから河野太郎後援会の国会議事堂&上野動物園へのバス旅行に参加します〉(別の茅ヶ崎市議の14年2月のFacebook)

 また、後援会の婦人部や、地域ごとという単位での旅行もある。

「私が行った範囲では、静岡のお寺巡りや国会議事堂見学をしました。参加者はバス1台で50人くらい。料金は昼飯代込みで1万2千~3千円でしたかね。秘書が添乗し、奥さんがSAで挨拶。国会では太郎さんも挨拶に来てくれました」(婦人部の旅行参加者)

「僕が行ったのは、2年くらい前、太郎さんが外務大臣だった時かな。バス1台に乗って東京に出て、まず築地で昼食。外務省の近くまで行って、太郎さんが挨拶。迎賓館に向かって見学をして、浅草で自由行動。で、地元に帰ってきました。会費は7千~8千円くらいでしたね」

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