大勝して当然だったミャンマー戦 あえて収穫を挙げるなら…南野、大迫、鎌田の3人

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スコアは10−0

 3月のモンゴル戦に続き、ミャンマー戦も10対0の二桁得点で勝点を18に伸ばし、9月から始まるカタールW杯アジア最終予選進出を決めた森保ジャパン。格下相手とはいえ、この2試合でチームの骨格がほぼ決まった。

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 それにしても手堅い森保一監督だった。スタメンは3月のモンゴル戦で招集できなかった酒井宏樹と長友佑都の両ベテランSBを復帰させ、GKは川島永嗣、そして膝に違和感のあるCB冨安健洋に代えて五輪世代の板倉滉を起用したのが唯一のサプライズだった。

 そして交代選手も、この試合でA代表を離脱してU-24日本に加わる吉田麻也、酒井、遠藤航の代わりに、植田直通、室屋成、橋本拳人をテスト。久保建英や遠藤渓太ら代表キャリアの少ない若手選手を使うことはなかった。

 4-2-3-1の攻撃陣は絶対的な1トップの大迫勇也、トップ下は成長著しい鎌田大地、左はテクニシャンの南野拓実を置き、右はスピードスターの伊東純也。この4人は不動のメンバーと言っていい。そして伊東の代わりは同じくスピードが武器の浅野拓磨というチョイスだ。

 そこに久保や堂安律、川崎Fで好調を維持している三笘薫らが食い込むには、東京五輪での活躍が不可欠だろう。

 さて試合である。軍事クーデターの影響でベストメンバーとはいえず(19年9月の試合に出場した選手は4名来日)、なおかつ7ヶ月間も活動できなかったわりに、ミャンマーは最後まで試合を諦めず足も動いていた。カウンター狙いで右サイドから攻めようという意図も明確だった。

日本が誇る武器

 それでも日本との実力差はどうしようもなかった。あえて日本の収穫をあげるとすれば、南野、大迫、鎌田の3人のコンビネーションが熟成されたことだ。

 例えば日本の1点目である。南野と鎌田のダブル・ワンツーから南野が抜け出し、GKとの1対1を制した。南野いわく「相手ボランチとセンターバックとサイドバックの間のスペースを(自分と鎌田は)上手く使うタイプなので、大迫を含めお互いにかぶらないようにして1タッチ、2タッチでゴールに向かう」と振り返ったが、その意識が結実したゴールだった。

 日本は後半17分、守田英正に代えて原口元気を投入。すると森保監督は4-2-3-1から遠藤航をアンカーに置く4-1-4-1にシステム変更した。トップ下の4人は右から伊東、鎌田、南野、原口という並びである。

 この変更で「前半の形だとサイドに張って、ワイドに広げる役割。後半は(鎌田と)2シャドーになって、より中で、もっとフォワードの近くでプレーできる」(南野)と言ったように、21分にバイタルエリアに下がった大迫のタテパスからペナルティエリアに侵入してフリーになった南野が日本の7点目を決めた。

 この3人のトライアングルは日本が誇る武器である。

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