「コントが始まる」はF1層に断トツ人気 中村倫也はなぜチョイ役で出演しているのか

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豪華な出演陣

 確かにSNSでの評判はいいようだ。

《いいなぁ #コントが始まる 全員演技が上手いから青春ドラマなのに臭くない。3人の中で末っ子的キャラを演じてる神木隆之介くんが芸歴26年で大先輩なのも凄い。》

《毎回結構な鋭さと深さでメンタルに刺さるけど、5話は今まででダントツ刺さった。全員演技が上手で違和感が無いから、現実味が強すぎて逆に見てられない。》

《今回は苦しかった。分かるなと思うところと、昔の自分と重ねて合わせてずしっときた。》

《菅田将暉と中村倫也のツーショット、ずっと見てたい》

 そうそう、中村倫也や芳根京子といった主役級も出演しているのだ。

「中村はマクベスのマネージャー役で出演していますが、本人の熱望で実現したそうです。ただ『俺は色々と忙しくて……』という台詞通り、『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京)の主演も務めていますからね、宣伝や重要な役どころは遠慮したといいます。他にも『コントが始まる』には人気俳優が出ています。伊武雅刀さんや西田尚美、ポスト天海祐希と言われる元タカラジェンヌの明日海りお、6話には太賀の姉役として木村文乃も出演します」

 そこまでキャスティングに力を入れて、世帯視聴率1桁を見過ごしていいものだろうか。

「確かにそうですが、仕方がないところもあるんです。実は今年1月、ドラマのプロデューサーたちが集められ、コロナ禍の収入減で、セット費の3割以上減を命じられたんです。コロナが収まれば、セット費のかからないロケにも出られますが、そうもいきません。それでドラマは、冒頭の安っぽいコント舞台、マクベス部屋、有村姉妹の部屋、そしてファミレスといったセット内での喋りを中心に進行せざるを得なくなったんです。菅田の前作『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日テレ)は特撮ばりの爆破シーンの連発で視聴者の度肝を抜いたのに比べたら、大人しく感じる視聴者は少なくないでしょう。やはり動きと派手さは欲しいところですけど」

 ドラマは毎回、マクベスのコントから始まる。ちなみに、これまで放送されたネタは、第1話「水のトラブル」、2話「屋上」、3話「奇跡の水」、4話「捨て猫」、5話「カラオケボックス」だった。売れない芸人らしく、安っぽい舞台はむしろリアルに感じたが、切実な事情があったわけだ。

「決してF1層だけしか楽しめないドラマではありません。ドラマはマクベスの解散が秒読みに入りました。彼らが思い描きもしなかった未知の幸せはどこにあるのかを楽しんでもらいたいです」

デイリー新潮取材班

2021年5月22日掲載

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