注目の新番組「週刊さんまとマツコ」 初回は意外な視聴率、不吉な予感と期待と――

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大失敗した大物2人の番組

 むろん、初回だけでは今後を占えない。

「TBSのHPには“『混ぜるなキケン』な2人がしゃべり倒す30分!”ともありますから、本来はトーク番組なのでしょう。最初からそうしたほうが良かったかもしれませんが、興味深い話もありました。さんまさんがMCの『ホンマでっか!?TV』(フジ)にマツコさんは10年にわたってレギュラー出演していましたが、昨年9月に突然降板した。その理由は明かされませんでしたが、降板は5年も前から伝えられていたこと。さらに、番組は降りるけど、『何か一緒にやりたい』というマツコさんの希望で、この番組が始まったそうです。マツコさんが『ホンマでっか』を降りて半年、何かしらの企画を用意しているはずです」

 もっとも、さんまさんとマツコさんが組めば何かできそうというのは、“新人が書きそうな企画”と番組では笑われていた。

「○○と××をマッチングさせた番組というのをよく見ますが、それだけでは数字は取れません。思い出すのが、大物2人を組ませた番組です。99年にテレ朝では『神出鬼没!タケシムケン』でビートたけしさんと志村けんさんを組ませてバラエティ番組を作りました。ウラには『さんまのスーパーからくりTV』(TBS)が人気を誇っていた日曜19時枠でしたが、初回8%(『からくりTV』は20%)と惨敗。結局1年で打ち切られました。また、12年10月にはTBSも、たけしさんととんねるずの石橋貴明さんで『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』(日曜20時)をスタート。大物2人の初共演に騒然となり、貴明さんは『2クールかけて、4月には40(%)超えます』と宣言しましたが、初回8.8%、翌年3月には3.2%を記録して、正式な告知もないまま、わずか3カ月で番組は終了しました。結局、大物2人が組むと、お互いに遠慮してしまうことが多いんです」

「さんまとマツコ」もこれらの二の舞にならないとは限らない。

「初回のエンディングで、さんまさんが『サザエさん』の波平、マツコさんがサザエさんに扮していました。5月2日の次回は、この扮装でトークするのでしょう。裏番組を挑発、もしくはその力を借りて数字を上げようという目論見かもしれません。攻めた演出も話題になるでしょう。せっかく大物2人を起用しているのですから、テレ朝の『怒り新党』や『かりそめ天国』のようなトーク展開や、芸能界ネタ、ネットニュースに特化したトークなど、ラジオのノリで喋り倒してもらいたいですね」

デイリー新潮取材班

2021年5月2日掲載

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