石原さとみ「恋はDeepに」が早くも失速……主演ドラマを調べて判明した意外な結果

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黄金世代なのに

 ただし、第1話の無料見逃し配信再生数(TVer、日テレTADA、GYAO!)は300万回を超え、日テレの全番組で歴代1位となる記録を出した。

「リアル視聴に拘らず、スマホでもドラマを見られるF1、2層、つまり若い女性の“目的視聴”が多いんです。お目当ては、もちろん綾野です。彼の前作『MIU404』(TBS)もそうでしたが、星野源とのW主演だったため、Twitterでは世界トレンド1位になったほど。逆に竹野内豊や阿部寛はリアル視聴はよくても、配信はそれほど伸びません。やはり若くて未婚のイケメンは若い女性に人気があるんです」

 どうやら、石原がお目当てではないようだ。

「そもそも彼女の主演ドラマは、評判は良くても数字が上がらないことが多いんです」

 少々意外だが、確かに彼女の連ドラ主演作はあまり視聴率が高くない。

「彼女がオーディションでヒロインを獲得した03年後期の朝ドラ『てるてる家族』(NHK総合)は、実質的なデビュー作といえます。作品の評価も高く、史上最年少のヒロイン(16歳)でもあった彼女は、本作でゴールデン・アロー賞最優秀新人賞を受賞しました。とはいえ、朝ドラ史上初の視聴率20%割れという不名誉な記録が残っています」

「てるてる家族」からは、もう一人、その名を広めた女優がいる。石原の姉を演じた上野樹里(34)だ。

「行き詰まるとマンボを踊り出すというキャラは原作にはなかったそうですが、彼女の面白さに気づいたスタッフがやらせたと言われています。石原や上野を含む、85~88年生まれの女優は“黄金世代”と呼ばれているんです」

●85年生まれ
綾瀬はるか、上戸彩、満島ひかり、宮崎あおい

●86年生まれ
上野樹里、北川景子、石原さとみ

●87年生まれ
井上真央、長澤まさみ、木村文乃

●88年生まれ
榮倉奈々、新垣結衣、吉高由里子、戸田恵梨香、堀北真希(引退)

 錚々たるメンツである。

「例えば綾瀬には『JIN―仁―』(TBS)や“ギボムス(『義母と娘のブルース』[同])”、長澤には“セカチュー(『世界の中心で愛を叫ぶ』[同])”、ガッキーには“逃げ恥(『逃げるは恥だが役に立つ』[同])”といった、誰もが思い浮かべる代表作があります。しかし、石原にはそう言える作品がまだないんです。『校閲ガール』(日テレ)や『アンナチュラル』(TBS)という声もあるでしょうが、数字を見る限り、誰でも知っている代表作とは言いがたい。『てるてる家族』に始まる、評価されても数字がついてこない悪循環が続いています。彼女は大手のホリプロに所属し、深田恭子(38)、綾瀬とともに、ホリプロ3人娘として大事にされていますし、創価学会という有り難いバックボーンもある。それでも、代表作と呼べる作品が未だにないというのはちょっと可哀想ですね」

“恋ぷに”だってまだ2話目である。ことによったら尻上がりになる可能性もある。長い目で見てあげよう。

デイリー新潮取材班

2021年4月28日掲載

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