“犯人はアイツだ” ネット上で誹謗中傷が飛び交う三鷹「地域猫虐待死事件」の真相

国内 社会 2021年4月21日掲載

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 東京・三鷹市の「地域猫」が虐殺されたとネット上で騒ぎになった「タヌキちゃん事件」の発生から半年。事件は解決どころかあらぬ方向へと向かい、収拾がつかない状況に陥っている。“警察が事件を隠蔽している”、“事件は告発者によるでっち上げ”。ネット上では真偽不明な情報が飛び交い、警官や市民が根拠なく「犯人視」される異常事態となっているのだ。さらには“第二の事件”まで発生して……。

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地元民が可愛がってきた「地域猫」の「タヌキちゃん」

 事の起こりは、昨年11月4日午前6時頃のことであった。東京・三鷹市の野川沿いの土手で、「地域猫」として十数年間、地元民に可愛がられていた猫「タヌキちゃん」が遺体となって発見された。

 地域猫とは、地元ボランティアや動物愛護団体、行政などが協力し、野良猫に不妊去勢手術をして地域の中で育てていくことで、殺処分される猫を減らしていく取り組みである。

 第一発見者は、日頃からタヌキちゃんに餌をやっていた地元のボランティア女性だった。女性が、いつもの餌やり場である遊歩道のあたりにタヌキちゃんの姿が見えないのを不審に思い、周辺を探し回ったところ、土手で亡くなっているタヌキちゃんを発見した。

 遺体はひどく損傷していたという。遺体の状態については後述するが、ボランティアの女性は何者かによる虐待を疑い、50メートルほど離れた交番に駆け込んだ。交番からの連絡により、三鷹署の刑事たちも臨場し現場検証を行ったが、警察はその日のうちに市に引き渡し、翌日、タヌキちゃんは焼却処分されたのだった。

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