宮沢りえ、八代亜紀、長井短…異例の面々が「女」を歌い上げる稀有なミュージカルドラマ「FM999」
その昔、まだ2時間ドラマが各局で頻繁に制作・放送されていた頃、タイトルやサブタイトルには「〇〇の女」「女〇〇」がよく使われた。理由のひとつは「事件の背景に、女の恨みや嫉妬が詰まった復讐劇」が多いから。なにかにつけて女の不幸から事件が始まるわけよ。裏切られたとか騙されたとか襲われたとか捨てられたとか。魔性の女、謎の女、赤いドレスの女、とかね。
そして、もうひとつは「男社会」。男が当たり前の職業に、珍しく女が就くという意味を込めるからだ。ヤメ検の女にショカツの女、女医・女刑事・女検事…。...