結婚、「あさチャン!」終了の夏目三久、それでものんびり休めない特別な事情

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

事務所の稼ぎ手

 夏目は、日テレの局アナとしてエース候補と呼ばれながら、過去の流出写真のためにレギュラー番組の全てを降板させられ、退社した。

「それを拾ってくれたのが田邊社長です。以前、彼女は『田邊さんには仕事をどうしたいなんて一切、言えない』と言っていたそうですよ」

 では「あさチャン」終了は、彼女のためではなかったのだろうか。

「『あさチャン』は長らく、同時間帯ではテレ東を除いて、視聴率最下位に甘んじていました。TBS社長の定例会見でも低視聴率が問題になっていました。それでも彼女にMCを続けさせていたのは、ひとえに『半沢直樹』のためでした。同じ田辺エージェンシーに所属する堺雅人主演の第1シリーズが13年に放送され大人気となり、TBSは第2シリーズをやりたくて仕方がなかった。彼女が『あさチャン』MCに就任したのは第1シリーズの翌年です。以来、TBSは第2シリーズの交渉を続け、その間『あさチャン』終了など言い出せるはずもなかった。ようやく願いが叶ったのが昨年で、ご存知のように第2シリーズも大好評でした。さすがに第3シリーズは難しい。そこで数字の上がらない『あさチャン』を終わらせることができたというわけです」

 ともあれ、彼女も内心喜んでいるはずだ。

「しばらくは『バンキシャ』と『アニマルエレジー』だけで、のんびりしたいでしょうね。しかし、実際は、そうも言っていられないと思いますね。『半沢直樹』が第2シリーズまで7年かかったのは異例とはいえ、堺は次から次に仕事を入れるタイプの役者ではありません。同じく田辺所属の永作博美も一緒で、映画やドラマが主戦場の2人ではそれほどの売上は望めません」

 田辺エージェンシーには、他に誰がいるのだろう。

「あの事務所は傘下に、渡辺謙らが所属するケイダッシュやマチャアキ(堺正章)のエスダッシュなど、多くの芸能事務所を抱えています。だから田邊社長も業界のドンと呼ばれるわけですが、実は田辺エージェンシー単体では少数精鋭なんです。従業員も30人ほどで、所属タレントは他に、タモリさんや研ナオコさん、由紀さおりさん、ヒップホップグループのRIP SLYMEがいるだけ。ところが、研さんは自身のケンズファミリー、由紀さんは姉の安田音楽事務所にも所属していて、大きな稼ぎにはならない。RIP SLYMEは活動休止中です。数年前に田邊社長夫人である小林麻美がモデル業を復活させましたが……」

 実質的に、稼ぎ頭はタモリと夏目しかいないということか。

「タモリさんも今は『ミュージックステーション』(テレ朝)、『タモリ倶楽部』(同)、『ブラタモリ』(NHK総合)だけで、のんびりとしていますからね。30年以上続いた『笑っていいとも!』(フジ)でずいぶん稼いでくれたのですから、うるさいことも言えないでしょう。そうなると働き盛りは夏目しかいないことになる」

 のんびりしてもいられない?

「彼女は、週に300万円、年間1億5000万円は稼いでいたはずです。事務所のためにも、各局の2時間番組の司会などで稼ぐことになるのでしょう。もっとも、日テレ、テレ朝、フジも自社の局アナで上手くいっていますから、やはりTBSですかね。『ラヴィット!』のテコ入れもそのうちにあるでしょうし、もしかして『news23』なんて声も……」

デイリー新潮取材班

2021年4月17日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。