竹野内豊が11年ぶりの月9 「イチケイのカラス」で演じる裁判官のセリフに四苦八苦

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今時の主役はNGを出さない

 3月29日に放送された「FNSドラマ対抗 お宝映像アワード」(フジ)では、番宣として「イチケイのカラス」のNGシーンが放送された。部長役の小日向文世を交えた打ち合わせのシーンだ。

竹野内:案件は傷害事件。被告人は大学4年生、長岡誠22歳。被害者は江波和義55歳。これ、合議制でやりたいんですよ。

小日向:わかりました。ではこの案件……。

黒木:すみません。その必要は感じません。全治1カ月の負傷なら、1年6カ月の求刑が目安。あとは執行猶予を付けるかどうか、1人で十分。3人で議論して判決を下す必要はないと思います。

竹野内:そんなすぐ片付けようとしないで。時間かけてやろう。

 ま、確かに堅いセリフではあるが、裁判資料を見ながらの打ち合わせである。このシーンに竹野内は何度もNGを出していた。

「番組でも、彼はNGを出してもケロッとしていましたが、あのまんまですよ。実は、主役クラスであんなにNGを出す役者は珍しい。キムタクや役所広司、渡辺謙、堺雅人も、セリフはしっかり頭に入っているし、ほとんどNGを出しませんからね」

 昨年の「半沢直樹」(TBS)で堺がいかにNGを出さないかが話題になったこともあったが、キムタクもNGを出さないとは。竹野内は彼らと何が違うのだろう。

「竹野内さんが認められているのは、風貌と声です。モデルの頃の感覚が未だに抜けていないのかもしれません。それに加え、年々、セリフ覚えが悪くなっているなんて声も聞きます。だからといってスキャンダルもないから、主役として据わりがいい。ヒロインとして黒木さん、上司役に小日向さんといった、巧い役者を入れておけば全く問題ありません」

 そういえば、前出の番宣番組は黒木のNGシーンもあった。黒木が書記官たちに仕事を一息に命じる場面である。

黒木:みなさん、今月中に処理しないといけない案件が山積みです。川添さん、窃盗事件の期日を早く決めて下さい。浜谷さん、器物損壊事件の保釈の余地がないか検察官に確認を。石倉さん、強要未遂事件の弁護人の承認請求、早急に手続きを。赤字は必ず解消します。

 こちらのセリフのほうが余程専門用語が多いし、長いのだ。

 久しぶりの竹野内の月9が楽しみである。

デイリー新潮取材班

2021年4月5日掲載

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