五輪空手「植草歩」選手のパワハラ告発に異論 “竹刀事件”3日後の練習で笑顔の映像

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なぜ練習に竹刀を?

 とはいえ、植草選手が怪我を負ったのはまぎれもない事実。そもそもなぜ、空手の練習に竹刀が使われていたのか。

「外国人選手はリーチが長いので、体格で劣る日本人選手が間合いを詰めて攻撃するのが難しい。そこで、師範は竹刀を使って、選手に組手での距離感を体感させようとしました」(渡邊氏)

 竹刀を用いた練習については、“指導者が女子選手の腕や脇腹に触れることがセクハラとして問題となった前例がある”として、全空連関係者も次のように語る。

「香川師範はその点を考慮して、女子選手に脇を締めるよう指導する場合も、身体的な接触を避け、竹刀で注意すべき箇所を指し示しながら教えていました」

 渦中の香川氏は、植草選手の告発について「何もお答えできない」としながらも、こう胸のうちを明かした。

「10年以上も植草の指導を続け、我が子同然に可愛がってきたつもりです。そんな彼女の顔を竹刀で突くような危険なことをするわけがありません」

 植草選手は香川氏の刑事告訴を検討したが、その後、撤回している。4月1日発売の週刊新潮では、告発騒動の裏にある植草選手と香川氏との間の“もう一つのトラブル”について詳報している。

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