立民のエース「小西洋之」が総務省に猛抗議 「質問通告」を巡り

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 目下、霞が関の官僚から大ヒンシュクを買っているのは、立憲民主党の小西洋之参院議員(49)である。

 2010年に総務省の官僚から政界進出を果たし、現在2期目の小西議員。

「彼が注目を集めたのはなんといっても、13年の参院予算委員会での一幕。憲法の条文などを尋ねる“クイズ”を連発して安倍晋三総理を激昂させ、“唯一、総理をキレさせる男”の異名を取りました」(政治部記者)

 今国会でも「東北新社」の外資規制違反問題に切り込み、官僚たちから怨嗟の声が漏れるのも頷ける。

 ところが、今回の“ヒンシュク”は、少し事情が異なるようで、

「国会議員が質問に立つ場合、事前に役所に対し“質問通告”が行われるのですが、小西議員の質問通告が物議を醸している」(同)

 一体、どういうことか。

「小西議員は5日と8日の参院予算委で質疑に立ったのですが、彼の質問通告を受けた総務省の女性課長が直後にダウン。小西議員の度重なる電話と、質問を取りまとめるための深夜残業で心身が擦り切れてしまったともっぱらの噂です」(同)

 だが、小西議員に尋ねてみると、事実無根と全否定。

 いわく、

「3月2日に担当課長に来てもらい、外資規制違反問題について確認事項のメモを渡しているんです。ただ、その後は“確認中”というばかりで回答がなかった」

 4日の夕方になって、回答がなされたというが、

「その際に、私なりの温情というか、2日のメモをもって質問通告とするからと伝えました。数も10問ないくらい。時間的にも問題どころか“大変助かります”と感謝までされました」(同)

 8日の質疑についても、

「本当は質問に立つ予定はなかったんですが、5日に(自分が)凄い質問をやったので、立民の執行部に“テレビ(中継)入りの枠を空けたから”と言われて。質問通告も普通の百戦錬磨の官僚ならダウンするほどのものじゃありません。総務省には『担当課長の体調不良を私のせいにする誹謗中傷があるのなら“むしろ小西議員は配慮して下さった”と職場中に触れ回ってほしい』と抗議しました」(同)

 一方、当の女性課長は、

「体調を崩してお休みを頂いたのは事実です。(小西議員の質問通告については)すみませんが、自分の方からはコメントを差し控えたいと思います」

“感謝の言葉”は聞かれずじまいなのである。

週刊新潮 2021年3月25日号掲載

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