「河野太郎」の妻、恩師が語る素顔とは “中学生の芥川賞”を受賞の常識人

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「ポスト菅」候補の筆頭に擬せられる一方で、“変人”伝説も数知れない。毀誉褒貶の激しい政治家が河野太郎ワクチン担当相(58)である。歯に衣着せぬ物言いで敵も多いが、それでもトップに手が届くところまで来られたのは“内助の功”あってこそか。陰で支える夫人は至って常識人だという。

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 ワクチン行政の舵取りが試金石。上手く乗り切れば総理への道が大きく開き、そうなればファーストレディーとなるのが2学年下の香夫人だが、これまでマスコミにほとんど登場してこなかったこともあり、その人品骨柄は知られていない。

「地元では有名人ですよ」

 とは、河野大臣の選挙区の自民党関係者である。

「太郎さんは選挙になると同僚議員の応援に引っ張りだこで地元にほとんど入れない。その穴を埋めているのが奥さんです。支援者回りや、後援会行事での挨拶を精力的にこなしている。出しゃばらず、腰の低い方という印象です」

 香夫人は東京出身。父が食品関連の専門商社に勤務していたことから、幼少期は赴任先のオーストラリアで過ごした。小学5年で帰国、転入した大田区内の小学校で担任を務めたのが、「モンスターペアレント」「学級崩壊」を造語したことで知られる、TOSS(教育技術法則化運動)代表の向山洋一氏だった。

駅で待ち伏せ

「かおちゃんのことはよく覚えていますよ」

 と回想するのは、その向山氏。

「穏やかでいつもにこやか。大切に育てられてきたお嬢さんという印象でした。オーストラリアでゆったり、おっとりと育ってきたためか、日本の学校に馴染めず、親御さんも心配していました。海外育ちなので英語は上手いけど日本語はそうでもなく、ある時“筆記用具を持ってきなさい”と言ったら“筆記用具って何ですか”と聞かれて驚いたことがある。そんな彼女が地道に勉強し、中学受験では難関私立の聖心女子学院に合格した。真面目でひた向きさがあったからこそです。その後、中学3年生の時に、私のことを書いた作文で賞をもらったと報告を受けた時には、またビックリしましたね」

 彼女が受けたのは、中学生の芥川賞とも言われるほど権威のあった「中学生文学賞」。恩師との交流を回想した「向山洋一先生」と題する作文で大賞を受賞している。いわば、中学生の作文日本一に輝いたわけだ。

 その後、夫人は聖心女子大に進学、モルガン系銀行に就職し、社長秘書も務める。が、そうしたキャリアを捨て、30手前で河野家の御曹司と結婚した。

「太郎さんと香さんのお兄さんは慶応の同窓。その縁で知り合い、一目惚れした太郎さんが猛アタックした。毎朝、香さんが通勤する駅の改札口で待ち伏せするという、ストーカーめいたことまでしたそうです」(河野大臣の知人)

 当時から変人である。

「ちょうど長男を妊娠中に、太郎さんから父・洋平さんに肝臓を移植することになった。香さんは英語で海外の医学文献を調べるなど、熱心に勉強していましたね。太郎さんの外相時代には外遊に同行し、得意の英語でサポートしていました」(同)

 そんな夫人に是非とも手綱捌きの極意を伺いたかったが、事務所に依頼すると、

「(夫人についての)取材は一切受け付けていません」

 聖心出身のファーストレディーといえば、記憶に新しいのは“あの方”。少なくとも「河野総理」には、前首相と同じ轍を踏む心配はなさそうである。

週刊新潮 2021年3月25日号掲載

ワイド特集「変な噂 悪い噂 PART2」より

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