舘ひろし、新事務所「舘プロ」始動 銀幕を背負う覚悟を語る

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石原プロ解散を受けて…

 3月18日、俳優の舘ひろし(70)が「舘プロ」を設立することを発表した。4月1日からの始動を前に、舘本人が新事務所への思いを語った。

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 あの舘ひろしが事務所を興すと聞けば、誰もが、石原プロモーションの存在を思い浮かべることだろう。

「(石原)裕次郎さんも渡(哲也)さんも、もう一度映画を作るという夢を果たせないまま亡くなり、石原プロも今年1月に58年の歴史に幕を下ろしました。そうした先輩方の映画にかける情熱、その灯だけでも引き継ぎたいと考え、4月1日に新たな事務所『舘プロ』を立ち上げることになりました。希望の灯を次の世代に繋いでいきたいと思いますね」

 舘が石原プロに入社したのは1983年。“お館(やかた)”と呼び慕った渡哲也が所属していたことが決め手となった。

「石原プロでは芝居について指導されたことが一度もありません。芝居の指導よりも、大切なのは遊びで、むしろ夜の銀座の指導に熱がこもっていたような気がします(笑)。とにかく真剣に遊ぶことを叩き込まれた。そして、いろんな遊びの経験が、俳優を続けていくなかで活きてくる。その意味で、石原プロは“おもちゃ箱”と言えばいいのかな。ふたを開けると次々に楽しい遊びが飛び出してくるわけです」 

 そうした経験は、舘プロの舵取りにも活かされることになるのだろうか。
 
「自分で事務所を立ち上げて、俳優としても新たな船出になりますが、石原プロが大切にしていた伝統は受け継いでいきたい。石原プロで学んだことを糧に映画作りにこだわり、携わっていくつもりです。それこそが、裕次郎さんや渡さんへのレクイエム(鎮魂歌)になると信じています。石原プロの伝統という意味でも、コロナが収束して改めて事務所開きをする際には餅つきをしたいし、撮影現場への差し入れは、石原プロ定番の“おはぎ”と決めています(笑)」

 3月18日発売の週刊新潮では、舘だからこそ知る数々のエピソードと共に、石原裕次郎、渡哲也との思い出を5頁にわたって語り尽くした。

週刊新潮 2021年3月25日号掲載

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