大河主演を務めても俳優人生は安泰ではない…スキャンダルでその後、パッとしない役者2名

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“失敗”した2人の俳優

 まず1人目は「北条時宗」(01年)に主演した、本職は狂言師の和泉元彌(46)だ。

「中井貴一、竹野内豊、木村拓哉らが候補にあがっていたものの、スケジュールが合わず棚ぼたで主演話が舞い込み快諾。能楽狂言方和泉流二十世宗家という肩書きに端正でさわやかなルックスで一躍人気者になった。ところが、大河終了後、本業での宗家継承騒動が表面化した。仕事のダブルブッキング騒動、所得隠し、プロレス挑戦、義援金の流用疑惑など恰好のワイドショーのネタになり、いつの間にかすっかり表舞台から消えてしまった。数年前、お笑いコンビ・チョコレートプラネットが元彌のモノマネをしたので少しはテレビに出たが、長続きしなかった」(芸能記者)

 そして、もう1人が「風林火山」(07年)に主演した内野聖陽(52)である。大学在学中から演技にハマり文学座に入所して演技力を磨いただけに、戦国時代の名軍師として知られた山本勘助役は評判もよかった。

 大河主演の前年には元宝塚トップスターで女優の一路真輝(56)と結婚し長女が誕生。大河後にはテレビ朝日系で主演のドラマシリーズ「臨場」、TBS系ドラマ「JIN-仁-」の坂本龍馬役が当たり、順風満帆と思われたが……。

「一路との関係が徐々に悪化して別居し、10年9月に飲酒運転&不倫疑惑を報じられた。11年8月に離婚したが、翌12年に公開された『臨場』の劇場版が興行収入7・3億円とコケ、シリーズも打ち切られてしまった。文学座から大手事務所・スターダストと業務提携したり、下の名前の読み方を『まさあき』から『せいよう』に変えたがなかなか仕事運には恵まれず。硬い役のイメージが強いが、19年放送された西島秀俊とW主演しゲイのカップルを演じた『きのう何食べた?』は好評で映画化が決定し、今年公開予定。ようやく復調の兆しをみせている」(同)

 元彌も内野も「身から出たさび」が原因で、第一線を外れてしまった。吉沢にとって2人の〝しくじり〟は、これ以上ない反面教師になりそうだ。

デイリー新潮取材班

2021年3月14日掲載

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