「ミス東大」が明かす合格の秘訣は「スマホ断ち」 「合格後SNSを再開したら浦島太郎状態で」

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 受験シーズンが大詰めを迎えるなか、にわかに注目を集めているのが「スマホ断ち」という言葉。いまや中高生の生活に欠かせないスマホやSNSを、有名東大生たちは受験勉強中にこぞって“封印”していた。

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 たとえば、日本最難関とされる東大理III(医学部)に現役合格した上田彩瑛(さえ)さん(20)。「ミス東大コンテスト2019」でグランプリに輝いた才媛である。そんな彼女の中高生時代もスマホと無縁ではなかった。

「中学2年生の頃にインスタグラムを始め、高1の冬にツイッターのアカウントも作りました。夕食後や通学中の空いた時間に見る程度でしたが、それでも1日2時間ほどSNSに費やしていたと思います。ただ、定期試験や大学受験に向けての準備が忙しくなったので、勉強時間を確保するために一日のスケジュールを洗い直してみたんですね。私の場合は、食事や睡眠、入浴といった選択肢のなかで、スマホをいじる時間が最も削りやすく感じました。そこで、徐々にスマホに接する回数を減らし、やがて“スマホを見なくてもやっていけるな”と」

 そして、大学受験が1年後に迫った高2の冬――。

「思い切ってSNSのアプリを削除しました。その時は願掛けといいますか、“ここでアプリを入れ直したら第1志望の東大理IIIに落ちるぞ”と、結構強めに自己暗示をかけましたね。私にとってはスマホ断ちが、受験勉強にもプラスに働いたと感じています」

“浦島太郎”状態

 とはいえ、息抜きはしていたようで、

「やはり受験勉強中は精神のバランスを保つことが大事。SNSはやめても、週1回、90分間のバレエ教室だけは続けました。ちなみに、東大理IIIの合格発表は3月10日の正午。その1時間後にはSNSのアプリを入れ直しましたね。新たな機能が増えていて“浦島太郎”状態でしたけど……」

 TBS系のクイズ番組「東大王」への出演で知られる鈴木光さんも、〈高3の秋にスマホを解約し、タブレット端末は売却。物理的に誘惑を断ちました。最初はつらかったですが、次第に慣れます。スマホにエネルギーを割かない分、心理的に楽な部分もありました〉(「朝日新聞」1月10日付)と明かしている。

 東大法学部卒で、「学習塾STRUX」の塾長を務める橋本拓磨氏によれば、

「受験勉強では知識を短期記憶ではなく、長期記憶として蓄える必要があります。重要なのは睡眠時間です。繰り返し学習した知識は、寝ている間に長期記憶として脳に定着します。しかし、就寝前にスマホを見ると、そこで得た情報が優先され、大切な知識が身につきません。また、スマホの画面を目にすると交感神経が刺激され、ブルーライトの影響も相まって寝つきが悪くなる。睡眠が浅いと翌日も寝不足なので勉強への集中力を欠いてしまう。手軽な欲求を満たすためにスマホを見るのではなく、合格という長期的な目標に向けて頑張ってほしいですね」

 誘惑を断ち切って“嵐吹く”ではなく、“サクラサク”春を迎えてもらいたい。

週刊新潮 2021年3月11日号掲載

ワイド特集「春の嵐」より