「聖火ランナー」辞退者の「スケジュールの都合」はホント? 辞めないタレントを待ち受ける“試練”とは

エンタメ 週刊新潮 2021年3月11日号掲載

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 東京五輪に思わぬ逆風が。大会への機運を盛り上げる聖火リレーのスタートを前に、ランナーを務めるはずだった俳優の斎藤工(39)に続き、女優の常盤貴子(48)、モデルで女優の玉城ティナ(23)、歌手の五木ひろし(72)らが辞退を表明した。

「全員が“スケジュールの都合”を理由にしていますが、言い訳でしょうね」

 と、耳打ちするのは大手芸能事務所の関係者。

「そもそも聖火リレーは志願制。もちろん芸能人枠はありますが、みんな希望の場所と都合のいい日程を事前に確定させ、大会組織委に申し出ているわけですよ。コロナ禍による開催延期で仕切り直しになったとはいえ、新たな日程の発表は昨年9月。5カ月も猶予がある中で、スケジュールを理由とするのは無理がある」

 ランナーの顔ぶれにはジャニーズ事務所の面々やEXILEのメンバーらも。彼らには仕事のオファーも新たに来そうではないか。

「だとしても五輪の関連イベントは芸能人が最も重視する仕事のひとつなんです。たしかに無報酬の上、走る場所への移動費も自己負担。支給されるのは五輪マークがあしらわれたユニフォームのシャツとパンツだけですが、国民的行事への参加は本来、計り知れないほどの知名度、好感度のアップが期待できますからね」

 やがては映画やドラマ、CMへの起用にもつながるという皮算用。だがいまや、業界ではそんな認識も一変しているというのである。

 別の芸能関係者によると、

「森喜朗・前五輪組織委会長の女性蔑視発言に反発して、2月3日に芸人の田村淳がランナーを辞退すると表明しました。一連の騒動の影響もあってか、世論調査では五輪開催について、中止ないし延期を求める声が6割ほどに達していた」

 この結果がもたらした衝撃は決して小さくはなく、

「つまり、国民の過半数が森発言でミソがついた大会に、そしてコロナ禍の完全収束が見通せない中での五輪開催に冷ややかな視線を向けていると分かった。そんな折に聖火ランナーなんか務めたら“神経を疑う”“感染再拡大の懸念に無自覚”などといった批判を受けかねません。火中の栗を拾うリスクが大き過ぎる」

 実際、先の4人の辞退が報じられた後、芸人の藤森慎吾(37)はツイッターで、

〈藤森、地元長野で聖火ランナーやらせていただきます。五輪のランナーって普通に考えて光栄です〉

 と投稿しながら、同時に、

〈#ボコらないでねww〉

 と添えて、批判を予期していることを匂わせた。

「故郷やゆかりの地に貢献するためでも、沿道から罵声を浴びるかもしれない。そんな場面がテレビで流れたら目も当てられません」

 今月25日に福島県楢葉町からリレーは始まる予定だ。